東進ハイスクールは、株式会社ナガセが運営している集団指導塾です。「東進」と名のつく学習塾には、「東進ハイスクール」と「東進衛星予備校」があります。両者の違いについて、下表にまとめました。
塾名 | 東進ハイスクール | 東進衛星予備校 |
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経営タイプ | 直営 | フランチャイズ |
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運営者 | 株式会社ナガセ | 校舎により異なる 例:地方有力な学習塾が運営 |
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メリット | 校舎ごとの差がないため、一律のサービスを受けられる | 東進の学習システム+運営塾オリジナルのノウハウを活用できる |
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大きな違いとしては、東進ハイスクールが直営、東進衛星予備校はフランチャイズであることが挙げられます。
東進ハイスクールは東進を運営する株式会社ナガセが直接運営を行っています。一方、東進衛星予備校は校舎ごとに運営が異なり、地方の塾などが運営しています。
メリットの面では、東進ハイスクールが各校舎で一律のサービスを受けられるのに対し、東進衛星予備校では東進の学習システムとその塾独自のノウハウを組み合わせた指導が受けられるという違いがあります。
このように、東進ハイスクールと東進衛星予備校は運営形態の違いによる差はありますが、映像授業の配信を主体としている東進のシステム上、その差は特にありません。
講座と料金
東進ハイスクールでは、料金は受講する講座や校舎によって変動します。講座や料金の詳細について知りたい方は、お近くの校舎まで問い合わせてみましょう。
東進ハイスクールの講座と料金についてさらに詳しく知りたい方は、「東進ハイスクールの料金(授業料・月謝)は高い?入学金や学費の値段を解説!」を参考にしてください。
合格実績
東進グループは「東進ハイスクール」と「東進衛星予備校」に分かれていますが、それぞれの合格実績は公開されていないため、東進ハイスクールと東進衛星予備校を合わせた「2023年の東進全体の合格実績」をご紹介します。
2023年の東進グループ全体の合格実績を以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
大学名 | 合格人数 |
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東京大学 | 845名 |
京都大学 | 472名 |
北海道大学 | 468名 |
東北大学 | 417名 |
名古屋大学 | 436名 |
大阪大学 | 617名 |
九州大学 | 507名 |
東京工業大学 | 198名 |
一橋大学 | 195名 |
医学部医学科(国公立大大学、私立大学、官立大学) | 1,064名 |
早稲田大学 | 3,523名 |
慶應義塾大学 | 2,218名 |
上智大学 | 1,739名 |
東京理科大学 | 2,948名 |
上の表から、東進ハイスクールは有名国公立・私立大学に多くの合格者を出していることがわかります。
特に難関私立として知られる早稲田大学には3,523名、慶應義塾大学には2,218名と、圧倒的な合格実績を残しています。また、医学部医学科についても合計で1,064名と、非常に多くの合格実績があります。
そのため、難関大学を目指す方や、医学部志望の方には、東進ハイスクールがおすすめです。
有名講師によるハイレベルな授業が受けられる
東進ハイスクールでは、テレビでもお馴染みの林修先生をはじめとした、一流有名講師の授業を受講できます。
多くの講師が在籍する中で、一部の「有名講師」と呼ばれる講師陣は、特に生徒から支持されています。代表的な有名講師の一例を挙げてみます。
・林修先生(現代文)
・安河内哲也先生(英語)
・志田晶先生(数学)
・苑田尚之先生(物理)
・鎌田真彰先生(化学)
・金谷俊一郎先生(日本史)
「誰でも」「どこにいても」一流の授業を視聴できる
東進ハイスクールでは映像授業を採用しているため、「どのレベルの受験生でも」「どこに住んでいる高校生であっても」有名講師の授業を視聴できます。
多くの予備校では、看板人気講師の授業を受けられるのは一部の高校生に限られる一方で、東進ハイスクールではどのレベルの高校生でも有名講師の授業を受けられることがメリットです。
さらに東進ハイスクールが提供している映像授業は、全国どこにいても視聴できるのが強みです。多くの予備校の場合、有名講師は主に都心部にいることが多いため地域によっては受講が難しい傾向にあります。
一方東進ハイスクールでは、地方に住んでいる学生でも映像を通してトップクラスの人気講師の授業を受けられます。
映像授業で自分の理解度に合わせて学べる
東進ハイスクールでは、パソコンで映像授業を受講できます。映像授業では、自分のタイミングで授業を止めることができるので、板書を確実に写せます。
また、講義を好きな時間まで巻き戻せるので、理解できなかった講師の話を何度も聞き直せます。逆に講義のスピードを2倍速にもできるので、余裕のある方は先取り受講も可能です。
東進の約1万種類ある授業のすべてを映像により配信しているので、個別に受講でき、一人ひとりのレベル・目標に合わせた最適な学習が可能です。さらに、自宅受講や1.5倍のスピード再生が可能なので、時間を最大限に有効活用することができます。
このように、映像授業を活用することで、分からない点は授業を止めたり巻き戻したりして重点的に視聴し、すでに理解している分野は2倍速で視聴するなど、時間を有効活用しながら効率的にインプットできます。
圧倒的なデータベースで185大学の過去問を最大24年分閲覧できる
東進ハイスクールでは、在籍する生徒に向けて「185大学、24年分」の過去問を無料で公開しています。具体的には、1995年〜2018年における最大24年分の過去問について、全国185大学もの大学の過去問を閲覧できます。
旧七帝大や早慶、MARCHといった有名大学はもちろん、センター試験の過去問まで揃っており、十分な過去問演習ができます。これだけの情報量が揃っていれば、大学受験を優位に進められるでしょう。
映像授業の疑問点をチューターに質問できる
東進ハイスクールでは、質問対応を各校舎のチューターが担当しています。東進ハイスクールは有名講師による完全映像授業制を採用しているため、講師に対してその場で質問を行うことはできません。
しかし東進ハイスクールのチューターにはアルバイトの大学生も多く、親身になって悩みや相談に乗ってもらいやすいというメリットがあります。
一方、プロの講師と比較すると指導力が劣ることもあります。チューターのレベルは校舎によって差があるので、授業で分からないことがあった場合、それを質問しても的確な回答をもらえない可能性もあることには注意しましょう。
中学生から大学受験の準備を始められる
東進ハイスクールには中学部があり、大学受験に向けて東進の映像授業を受講できます。中学生のうちから大学受験を見据えて学習をすることで、最難関大学合格を狙う力を身につけられます。
東進ハイスクール中学部には、以下の3講座が用意されています。
・中学対応講座 難関
・中学対応講座 上級
・中高一貫講座
各講座について詳しく見ていきましょう。
中学対応講座 難関
中学対応講座 難関は、中学校で学習する基礎的な内容を身につけるための講座です。中学校の標準的な学習進度で学べます。
この講座では、苦手分野の克服をしたい場合や得意分野をより伸ばしたい場合など、目的に合わせた単元を選んで受講することができます。
中学対応講座 上級
中学対応講座 上級は、一般的な中学校で学ぶ内容や高校受験対策の勉強の枠組みを超え、飛躍的な学力向上を目指すための講座です。
この講座では、中学校の教科書で学ぶ範囲を超えた発展的な内容まで学習することができるので、公立トップ校や難関私立高校を目指す方におすすめの講座です。
中高一貫講座
中高一貫講座は、学校の枠組みにとらわれず、学問の楽しさを追求できる講座です。この講座では、学習進度を上げることにより、中1から高校範囲の学習を進めることができます。
一般的な中学生の学習カリキュラムから逸脱した内容を学べるので、難関校を目指す生徒や高い学習意欲のある生徒におすすめの講座です。
東進ハイスクールの口コミ評判を調査した結果、良い口コミには以下のようなものがありました。
・最高の講師陣の授業をいつでもどこでも受けれる点が最高
・同じ目標を持った高校生やチューターに支えられて勉強できる環境が良い
・保護者からの要望に迅速に応えてくれる
一方で悪い口コミには、以下のようなものがありました。
・授業料が高い
・講座ごとに費用がかかる
上記をまとめると、「いつでもどこでも授業を受けれる」「学習に集中できる環境がある」といった成果に満足している口コミ評判が多い一方で、「思ったより費用がかかった」のような料金に不満を抱く口コミ評判もありました。
東進ハイスクールが合う人
東進ハイスクールは、以下のような方におすすめです。
・場所や時間を問わず授業を受けたい方
・レベルの高い講師の授業を受けたい方
・要望に迅速に応えて欲しい方
東進ハイスクールの口コミ評判には、「レベルの高い有名講師の授業をいつでも受けれる」のような声が多くあります。また、講座にも工夫がなされているため、勉強するには申し分のない環境が整っています。
多彩な映像講座が用意されているので、場所や時間に関係なく、そのとき必要としている講座を受講することができます。
また、講座の中でわからないことがあれば、校舎にいる講師やスタッフに相談することで、すぐに対応してもらえます。そのため、疑問点がすぐに解消され、苦手分野をそのまま残してしまう心配もありません。
東進ハイスクールが合わない方
東進ハイスクールは、以下のような方にはおすすめできません。
・授業料を抑えたい方
・自主的に勉強を進めるのが苦手な方
東進ハイスクールの口コミ評判には、「講座費用が高い」のような声が見られました。また映像授業が中心となるため、集団塾に比べて授業参加への強制力は弱いです。
自分から積極的に講座を受講する意志がなければ、学習効果はあまり期待できません。また、リアルタイムでやり取りをする講座ではないので、講座の途中で集中力が切れてしまうこともあります。
そのため、自主的に勉強に取り組む姿勢が身についていない方や、講師の目がないと集中力が続かないという方には、あまり向かないと言えます。
ただし、東進ハイスクールは有名講師の授業であることをはじめ、カリキュラムへの満足値は高いため、費用対効果は十分かと思われます。またチューターがいるため、自宅で大学受験の勉強を進めるよりもモチベーションを維持しやすいと言えるでしょう。