中学受験で入塾テストがある進学塾はどこ?受験時期や対策を紹介!

投稿日:2021/01/27

更新日:2023/12/21

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中学受験の入塾テストとは?

中学受験塾の中には入塾テストを課しているところがあります。入塾テストとは、生徒の現時点での学力を把握するためのもので、生徒の実力に合わせた指導やクラス分けをするための参考とされています。

また、難関校への進学を目標とするようなハイレベルな中学受験塾では、入塾テストの成績によっては入塾することができない場合もあります。入塾テストの内容は塾によって異なり、難易度も学校のテストと同じとは限りません。

さらに「上位クラスのみ」など、希望するコースによって入塾テストを課している塾もあります。入塾テストを受けるのが面倒臭いと感じるかもしれませんが、入塾テストがあるということは、テストに合格した優秀な生徒のみでクラスを構成しているということになります。

そのため、目指したい志望校や明確な目標がある方は、入塾テストから逃げずにきちんと対策をした上で受験し、できるだけ上位のクラスを目指すようにしましょう。

※中学受験におすすめの塾が知りたい方は「中学受験の塾ランキング!おすすめの進学塾や有名塾を比較して紹介!」もぜひ参考にしてください。

中学受験の入塾テストを設定するメリットとは?

塾側のメリット

入塾テストを導入することで、塾側は生徒の学力について正確に把握することができます。生徒の得意分野や苦手分野を理解することで、それに合わせた指導ができるようになります。

また、入塾テストの結果によって生徒の学力が一定以上のレベルであるかが判断できます。塾によっては基準となるレベル以下の生徒は入塾を許可せず、レベルの高い生徒だけを集めて指導していることもあります。入塾テストによって、塾全体のレベルを高いものとしています。

生徒側のメリット

生徒は入塾テストを受けることで、自分自身の学力がどれくらいか知ることができます。現時点の学力を把握することで、今後どのように学習を進めていくべきかがわかります。

また、入塾テストによって自分の学力がその塾と合っているかも判断できます。入塾テストが極端に難しく、不合格になってしまうような場合には、塾の指導と自身の学力のレベルが合っていない可能性があります。そのような場合には、自分のレベルに合わせた塾を探してみましょう。

中学受験の入塾テストの実施日はいつ?

多くの中学受験塾では、中学受験対策のカリキュラムは小学校3年生の2月から始まります。入塾テストを課す塾ではカリキュラムの開始時期に合わせ、1月や2月に入塾テストを実施することが多いです。

直前になって慌てて入塾テスト対策を始めるのは大変なので、前の年の10月ごろから、入塾テストに向けた学習を進めておくことが重要です。それまでに学校で学習したことについては総復習を行い、苦手分野を残さないようにしましょう。

小学生はいつから塾に通うべきか知りたい方は「小学生の塾はいつから?子供を何年生から進学塾に通わせれば良いのか解説!」を見てみましょう、

また、中学受験にいつから取り組むべきか知りたい方は「中学受験ではいつから塾に通うべき?勉強の準備を始めるべき時期を紹介!」もぜひ参考にしてください。

中学受験で入塾テストがある進学塾はどこ?

中学受験で入塾テストがあることで知られている進学塾としては「日能研」「早稲田アカデミー」「四谷大塚」「SAPIX」という大手4塾があります。それぞれの入塾テストの試験日程や試験科目、受験費用は以下の通りです。

なお以下では、2024年における小学4年生の入塾テストの情報をまとめています。

塾名 試験日程 試験科目 受験費用 試験会場
日能研 1/7、1/8、1/13、1/28 国語、算数 無料 各校舎
早稲田アカデミー 毎週土曜日 国語、算数(各30分) 無料 各校舎
四谷大塚 毎週土曜日、日曜日 国語、算数 無料 34校舎
SAPIX 2/11、3/10、4/14 国語、算数(各40分) 3,300円 各校舎

ここからは、さらに詳しく上記4塾の入塾テストについて解説していきます。

日能研

2024年試験日程 1/7、1/8、1/13、1/28
試験科目 国語、算数
受験費用 無料
試験会場 各校舎
公式ホームページ 日能研入塾テスト

日能研に入塾するためには、入会資格を得るためのテストに合格する必要があります。テストに合格して入会資格を得ることで、初めて入会手続きができるようになります。

日能研の入会資格テストで課せられる科目は算数と国語の2科目となっています。

入会資格テストの内容としては、科目ごとの基礎知識を確認するための問題のほか、応用力がどの程度ついているか判断するための発展的な問題もあります。そのため、学校の授業やテストよりはややレベルが高く、発展的な問題は解けないこともあります。

また、入会資格テストの成績は、クラス分けを行うためにも生かされています。入会資格テストで高得点を取ることで、より上位のクラスで指導が受けられるようになります。

難易度がやや高いため、学校のテストで十分得点できていても、入会資格テストへの対策は必要となります。特に上位のクラスに入塾したい方は、高得点を狙えるように対策しましょう。

日能研の口コミや評判をさらに詳しく知りたい方は、「【日能研】口コミ評判はどう?料金(費用)・合格実績は?」も参考にしてください。

早稲田アカデミー

2024年試験日程 毎週土曜日
試験科目 小学1~3年生
国語、算数(各20分)
小学4年生
国語、算数(各30分)
小学5~6年生(私国立中志望)
国語、算数(各30分)、社会、理科(各15分)
小学5~6年生(公立中高一貫校志望)
文系、理系(各30分)
小学5年生/高校受験予定者
国語、算数(各30分)
小学6年生/高校受験予定者
国語、算数(各30分)
中学1~3年生
英語、国語、数学(各30分)
受験費用 無料
試験会場 各校舎
公式ホームページ 早稲田アカデミー入塾テスト

早稲田アカデミーに入塾する際には、事前に無料の入塾テストを受ける必要があります。入塾テストの内容は、学習進度や基礎事項の定着度を測るためのものとなっています。

入塾テストの結果を踏まえて、学力別のクラスが編成されるので、入塾後に無理のない学習ができます。また、入塾テストの成績を分析して個別カウンセリングも実施しています。

早稲田アカデミーの口コミや評判をさらに詳しく知りたい方は、「【早稲田アカデミー】口コミ評判はどう?料金(費用)・合格実績は?」も参考にしてください。

四谷大塚

2024年試験日程 毎週土曜日、日曜日
試験科目 新小学1年生
考える力を見る問題
新小学2年生
国語、算数
新小学3年生
国語、算数
新小学4年生(小学4年生)
国語、算数
新小学5~6年生(小学5~6年生)
国語、算数、理科、社会
受験費用 無料
試験会場 34校舎
公式ホームページ 四谷大塚入塾テスト

四谷大塚に入塾するためには、入塾テストを受けて合格しなければなりません。入塾テストは毎週土曜日、日曜日に実施されているので、都合の良い日程で受験することができます。

入塾テストの科目や試験時間は学年によって異なります。中でも高学年である小学5~6年生については、科目数が算数、国語、理科、社会の4科目と多くなります。

入塾テストで一定の基準以上の成績を取ると合格となり、入塾することができます。

また、入塾テストの結果から現時点での学力や志望校合格までに必要となる学習を分析し、今後の勉強の方針について面談での説明を行っています。受講するコースについても、入塾テストの成績を参考にして最適なものが選ばれています。

四谷大塚の口コミや評判をさらに詳しく知りたい方は、「【四谷大塚】口コミ評判はどう?料金(費用)・合格実績は?」も参考にしてください。

SAPIX小学部

2024年試験日程 2/11、3/10、4/14
試験科目 小学1~2年生
国語、算数(各25分)
小学3年生
国語、算数(各30分)
小学4年生
国語、算数(40分)
小学5~6年生
国語、算数(各50分)、理科・社会(各30分)
受験費用 3,300円
試験会場 各校舎
公式ホームページ SAPIX小学部入塾テスト

SAPIX小学部に入塾するためには、まずは入室テストに合格することが求められます。入室テストは各校舎で実施され、テスト結果が基準を満たすことで入塾が可能となります。

入室テストの科目や試験時間は学年によって違いが見られます。1~4年生は国語と算数の2科目ですが、5~6年生になると理科と社会を加えた4科目を受験する必要があります。

SAPIX小学部の口コミや評判をさらに詳しく知りたい方は、「【SAPIX(サピックス)小学部】口コミ評判はどう?料金(費用)・合格実績は?」も参考にしてください。

中学受験の入塾テスト対策|出題範囲や内容

中学受験の進学塾の入塾テストの出題範囲は、その学年までに学校で学んだことすべてとなっています。入塾テストで課される試験科目は算数と国語なので、基本的な計算問題や漢字の読み書きなどは完璧にできるようにしておくことが大切です。

また、算数では単純な計算ではなく自分で思考する問題の練習をしておくことや、国語では学校の教科書以上の長文を読むことに慣れておくことが求められます。

入塾テストでは出題される問題が非常に多いので、ひとつの問題にこだわりすぎず、解ける問題からどんどん解いていく癖をつけておくことをおすすめします。塾によっては入塾テストの過去問が公開されているので、それを参考にして学習するのも良いでしょう。

中学受験の入塾テストの難易度は?どのくらい難しい?

入塾テストの難易度は基本的にはそれほど難しいものではありません。しかし、出題範囲がかなり広いので広範囲の復習をしておくことが求められます。これまでに学校で習ったことについてはすべて復習しておき、どの単元から出題されても対応できるようにしましょう。

入塾する学年が上がるほど範囲が広がるので、対策により多くの時間を費やす必要があります。また、出題範囲が広いということはそれだけ問題数も多いということになるため、数多くの問題を時間内にミスなく解ききる練習も重要となります。

入塾テストの本番では、まずは解きやすい簡単な問題を次々と解いていき、残った時間を難しい問題を解決するための時間に当てると良いでしょう。

中学受験の入塾テストに落ちたらどうなる?不合格後の再チャレンジはあり?

中学受験塾の入塾テストに落ちてしまうと、当然その中学受験塾に入塾することはできません。

ただし、中学受験塾では生徒全体のレベルを高く保つため、入塾テストのレベルも高めに設定されています。したがって、不合格になってしまうというのは決して珍しいことではなく、入塾テストに落ちたからといって気にしすぎる必要はないと言えます。

また、ほとんどの中学受験塾の入塾テストは1回きりではなく、何度も実施されています。そのため、一度落ちたとしても次の入塾テストで再チャレンジすることができます。どうしても中学受験塾に入りたいのであれば、再チャレンジしてみることをおすすめします。

ただし一度不合格になった場合、間を空けずにそのまま再チャレンジしても再び不合格となる可能性が高いです。

次の入塾テストまでに十分な勉強を行い、前回よりも高い成績を残せるようにしておきましょう。前回の入塾テストの内容や出題傾向を見直し、入塾テストの形式に慣れておくことも大切です。

また、小学生におすすめの塾はどこか知りたい方は「小学生におすすめの学習塾ランキング!人気の5校を徹底比較!」を参考にしてください。

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