小学生の塾はいつから?子供を何年生から進学塾に通わせれば良いのか解説!

投稿日:2020/12/11

更新日:2023/08/14

facebook はてなブックマーク
※本ページは広告が含まれており、本サイトは広告収入により運営がされています。
※掲載されている情報は、記事作成日もしくは更新日時点の内容で、最新の情報でない可能性があります。

この記事では、小学生は塾にいつから通うべきかについて解説します。

「小学生の子どもを塾に通わせるならいつからがいい?」
「塾に通わせる時期についての注意点が知りたい」

という方は、ぜひ参考にしてください。

今回の記事をまとめると、以下のようになります。

・小学生を塾に通わせる時期は、通う目的や塾のタイプで判断するべき
・学習目的別のタイミングは「学習習慣を身につける目的なら1年生以降」「勉強を好きになる目的なら勉強に興味を持ったタイミング」「学力を伸ばす目的なら4年生以降」「小学校の授業についていく目的なら4年生以降」など
・塾タイプ別のタイミングは「補習塾:学校の授業についていけなくなったタイミング」「進学塾:3年生2月」「総合学習塾:生徒の学習状況や通塾目的により異なる」「専門塾:特定の科目を伸ばしたい・克服したいと思ったタイミング」
・小学生を塾に通わせる時期の注意点は「低学年から始めるほど塾費用がかかる」「通う頻度が多すぎると勉強嫌いになることも」「通塾している間は親のサポートも重要」「まずは体験授業で雰囲気を知ることからスタート」

この記事を最後まで読むことで、小学生を塾に通わせるべきタイミングがわかります。また、通わせる時期を検討する際の注意点も理解できるでしょう。

※小学生におすすめの塾はどこか知りたい方は「小学生におすすめの学習塾ランキング!人気の5校を徹底比較!」を参考にしてください。

小学生の塾はいつから(何年生から)がいい?

小学生の子供を塾に通わせる場合、いつから通わせれば良いのか悩む保護者の方も多いと思います。何年生から塾に通わせるのかは、学習塾に通う目的で判断するのがいいでしょう。

学習塾に通う目的としては、中学受験を視野に入れているパターンもあれば、とりあえず学校の授業についていけるようにしたいというパターンもあります。その目的によって、小学4年生から通えば良いのか、1年生から通うのが良いのかなどが変動します。

そこで以下では、学習目的別に塾に通わせる目安時期を解説していますので、ぜひ参考にしてください。

小学生は塾にいつから通ってる?文部科学省のデータから分析

小学生は塾にいつから通い始めるのでしょうか。ここでは文部科学省のデータに基づいて、小学生が通い始める時期を学習塾、家庭教師、通信添削別に紹介します。小学生が実際にいつから通っているのかが把握できるでしょう。

学習塾

学年 通塾率 通っていない率
1年生 15.9% 84.1%
2年生 19.3% 80.7%
3年生 21.4% 78.6%
4年生 26.2% 73.8%
5年生 33.3% 66.7%
6年生 37.8% 62.2%

出典:文部科学省『子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告 』

小学生の学習塾への通塾率についてまとめました。

小学1年生時点での通塾率は15.9%ですが、学年が上がるとともに上昇していく傾向があり、小学6年生では37.8%となっています。小学6年生の時点では、生徒の3人に1人以上が塾に通っていることになります。

特に上昇幅が大きいのは小学4年生から5年生にかけてで、26.2%から33.3%と一気に7.1%も増加しています。したがって、小学5年生以上になると塾に通わせる必要があると考える方が多いと見られます。それでも、小学生の段階では6割以上の生徒がまだ塾には通っていません。

家庭教師

学年 つけている率 つけていない率
1年生 0.3% 99.7%
2年生 0.5% 99.5%
3年生 0.6% 99.4%
4年生 0.9% 99.1%
5年生 1.3% 98.7%
6年生 1.5% 98.5%

出典:文部科学省『子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告 』

小学生の学年別の家庭教師をつけている割合は上記の通りです。

小学1年生の時点で家庭教師をつけている生徒の割合はわずか0.3%と、非常に少ないことがわかります。学年が上がるごとに家庭教師をつけている割合は増加を続けていますが、それでも最も高い小学6年生で1.5%と、かなり低い割合を示しています。

小学生の時点ではどの学年においても、98%以上の生徒が家庭教師を利用していないということになります。

したがって、小学生の段階においては、家庭教師をつける必要性はないと考えている方が大半であると言えるでしょう。1対1の家庭教師よりも、まずは集団で学ぶことを重視するご家庭が多いのかもしれません。

通信添削

学年 受講率 非受講率
1年生 22.6% 77.4%
2年生 22.1% 77.9%
3年生 22.4% 77.6%
4年生 19.3% 80.7%
5年生 16.2% 83.8%
6年生 15.2% 84.8%

出典:文部科学省『子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告 』

上の表は、小学生の通信添削の受講率についてまとめたものです。

小学1年生の時点での受講率は22.6%ありますが、小学2年生になると22.1%に減少し、小学3年生では22.4%まで上昇するものの、小学4年生では19.3%と再び下降しています。小学5年生は16.2%、小学6年生は15.2%と、学年が上がるにつれてさらに下降が続いています。

したがって、小学校低学年のうちは通信添削を受けさせたいと考える方が多いのに対し、小学校高学年になると学習塾など通信添削以外の形態で学習させようと考える方が多くなっていると見られます。

【学習目的別】小学生の子供をいつから塾に通わせるべきか解説!

小学校の子供を塾に通わせるタイミングは、塾に通う目的によって異なります。目的別に塾に通うべきタイミングを解説します。

学習習慣を身につけるため:1年生以降

学習塾に通うと、定期的に学習する習慣が身に付きます。勉強する習慣は早くつけておくに越したことないので、1年生のタイミングなど、できるだけ早めに通わせておいて損はないでしょう。

自宅にいるとおもちゃやテレビなどの誘惑があるため、勉強になかなか集中できないという子供も多いです。しかし塾に行けば、必然的に勉強に向き合う時間を作れます。

そのため、学習習慣を身につけることが目的であれば、1年生以降いつでも好きなタイミングで入塾して構わないです。早い段階で塾に通わせることで、勉強に苦手意識が芽生えてしまう前に学習意欲を高めることができるでしょう。

なお、学習習慣を身につけるためには、学校の授業の予習・復習を行う「補習塾」タイプをまず選んでみましょう。小学校のカリキュラムに合った内容で授業を進めてくれるため、理解が深まり子供にとっても自信がつきやすいです。

勉強を好きになるため:勉強に興味を持ったタイミング

自発的に勉強に興味を持った子供は、そのタイミングで入塾させるのがいいでしょう。勉強は、周りから強制されて好きになるものではありません。せっかく勉強に興味を抱いたのであれば、子供のその気持ちを尊重してあげましょう。

また、子供が興味を持ったタイミングで塾に通いだすと、自ら学ぼうとする学習意欲が高いため、予習や復習もしっかり行って学力が伸びやすいというメリットがあります。

そして低学年の場合など、具体的な学習目標や得意科目が定まっていない生徒は、「総合学習塾」タイプに通うのがおすすめです。

総合学習塾とは、学校の予習や復習をしつつも、中学受験対策もできる進学塾と補習塾の両面を持ち合わせている塾です。幅広い科目やカリキュラムで学ぶことで、より興味を持てる分野や得意な科目が見つかりやすいです。

学力を伸ばすため:4年生以降

4年生以降になると、学校のカリキュラム内容がやや難しくなります。学習難易度がハイレベルになると、周囲との差が目に見えるようになります。中〜高学年にさしかかる4年生以降で学習塾に通うことで、学力を伸ばして周囲と差をつけられます。

高学年で塾に通うと、やや先のカリキュラム内容を早く予習しておけたり、中学入学後にも役に立つ知識を身につけておけるというメリットがあります。

また、塾には個別指導と集団指導タイプがありますが、これはお子様に合ったものを選びましょう。

平均的に学力を伸ばしたい場合は集団タイプが適しています。一方で、得意・不得意がはっきりしている場合や、他の習い事とも調整してスケジュールを組みたい場合には、個別指導タイプがおすすめです。

小学校の授業についていくため:4年生以降

お子様の中には、学校の授業にうまくついていけず遅れをとってしまう子もいます。そこで、学習塾に通って予習・復習のサイクルを回していけば、授業にしっかりとついていけるようになるでしょう。

学校のカリキュラムに対応するためには、サポートタイプである補習塾に4年生のタイミングで通うのがおすすめです。

補習塾では、中学受験を見据えて次々にカリキュラムを進めることはなく、生徒のペースで理解を深められるよう丁寧にフォローしてくれます。学校のテスト対策も行ってくれるため、自信をなくしてしまったお子様にも適しています。

そのような背景もあり、補習塾には、学校の授業内容が難しくなる4年生以降に通う生徒が増える傾向にあります。もし学校の授業についていけないと感じることがあれば、そのタイミングで通わせるのがベストです。

中学受験のため:3年生の2月

ハイレベルな私立中学など、中学受験を視野に入れている場合は、「進学塾」タイプの塾に3年生の2月から通いましょう。

進学塾とは、受験対策を主な目的として指導を行っている塾のことです。学校の授業に合わせた補習塾とは異なり、入試に合わせたカリキュラムで勉強が進められていきます。模擬試験など、周囲と比較しやすい環境が整えられていることも特徴です。

一般的に進学塾は、学校よりもかなりのハイペースで授業が進みます。例えば小学校4年で習う範囲の勉強は、塾では3年生の2月ごろからスタートします。

カリキュラム途中から入塾すると初めからついていけない可能性も高いので、できれば受験対策が始まる最初から塾に入っておくのが好ましいです。

そのため、受験対策の開始時期は、多くの場合3年生の2月ごろを目安としています。ただし細かいスケジュールは塾によって異なるため、入塾希望の場所があれば直接確認してみてください。

また、小学生に限らず塾にいつから通い始めるべきか知りたい方は「塾にいつから通い始めるべき?小学生、中学生、高校生の受験事情に合わせて解説!」もぜひ参考にしてください。

【塾タイプ別】小学生の子供をいつから塾に通わせるべきか解説!

小学生の子供を塾に通わせるタイミングは、塾のタイプによっても異なります。ここからは、塾タイプ別に塾に通うタイミング目安をご説明します。

補習塾:学校の授業についていけなくなったタイミング

補習塾の場合は、学校の授業についていけなくなったタイミングが良いでしょう。

補習塾とは、学校の授業をスムーズに受けられるようにサポートすることを主な目的としている塾です。レベルの高いカリキュラムに取り組ませるのではなく、学校の授業に合わせた指導を行っています。

授業でわからない問題があれば、その部分を丁寧に指導してくれるのも補習塾の特徴です。授業についていけなくなった場合でも、しっかりフォローしてもらえるでしょう。学校の勉強につまづいてしまっても、その都度問題を解消しながら進めることができるので安心です。

また、勉強に苦手意識のある子供でも学習意欲が上がるような指導をしてくれる補習塾もあります。授業についていけなくなると、勉強自体が嫌になる子供も多いでしょう。授業に遅れをとり始めたタイミングで補習塾に通えば、勉強嫌いになる前にスムーズな勉強ができるようになるでしょう。

進学塾:3年生2月

進学塾の場合は、3年生の2月から通うのがベストです。

進学塾とは、中学受験対策のための指導を行う塾のことです。学校の授業に合わせたカリキュラムではなく、中学受験合格を見据えたカリキュラムが組まれているのが特徴です。

入試から逆算した学習計画が立てられるため、学校の授業よりも非常に速いペースで進められ、レベルも高いです。小学校の授業では5年生に行う学習を進学塾では4年生の段階から始めるなど、先取り学習を行います。その上で、受験対策のための応用問題に取り組んでいきます。

進学塾での中学受験カリキュラムは4年生から始まり、5年生になると本格的な内容になる流れが一般的です。そのため準備期間を考えて3年生の2月頃から通い始めるとスムーズです。カリキュラムの途中から入塾するとついていけなくなる可能性もあるので、タイミングを逃さず通い始めることが大切です。

総合学習塾:生徒の学習状況や通塾目的により異なる

総合学習塾の場合は、生徒の学習状況や通塾目的によって異なります。

総合学習塾とは、進学塾と補習塾の両方の特徴を持つ塾のことです。学校の授業に沿った予習復習を行ったり、学校の定期テスト対策を行うなど補習塾としての指導も行っています。一方で、中学受験合格を目的とした受験対策も行います。

一人ひとりの要望に合わせて、学校の補習と受験対策を交互に行うケースや、はじめから補習のためのクラス、受験対策のためのクラスに分かれているケースもあります。

いずれにしても指導の幅が広いので、通うべきタイミングもさまざまです。例えば、中学受験対策が目的であれば、進学塾のように3年生の2月頃から通うと良いでしょう。授業の予習復習が目的であれば、授業についていけなくなったタイミングで十分と言えます。

専門塾:特定の科目を伸ばしたい・克服したいと思ったタイミング

専門塾の場合は、特定の科目を伸ばしたい・克服したいと思ったタイミングで通い始めると良いでしょう。

専門塾とは、国語、算数など特定の教科だけを指導する塾のことです。全科目に対応している一般的な塾とは違い小規模な塾であることが多いです。先生が1人だけというケースもあり、生徒数も少ないことがほとんどです。

個別指導や、少人数の集団指導というスタイルが一般的なので、先生から直接指導を受けることができるでしょう。相談や質問などがしやすい環境であることが、専門塾の特徴と言えます。

また、特定の科目に絞り込んで徹底した指導を受けられるため、効率よく学力を上げられるというメリットもあります。そのため、特定の科目を集中的に伸ばしたい、克服したいというタイミングで通いはじめると、効果的な学習ができるでしょう。

小学生を塾に通わせる時期に関する注意点

低学年から始めるほど塾費用がかかる

当然のことながら、低学年から通い始めるほど塾費用がかかります。低学年から通い始めたことで徐々に家計が圧迫されてしまうと、高学年の大事な時期に塾費用が捻出できなくなってしまう可能性もあります。

小学生の塾にかかる費用は、補習塾の場合で月8,000円~17,000円、進学塾の場合で月25,000~50,000円ほどが相場になります。

都市部の土地代の高いエリアの塾は、さらに高い傾向にあるので注意が必要です。また季節ごとの講習費や入会金が高いケースもありますので、トータル費用を確認することが大事です。

無理なく払い続けられる費用なのか、見極めた上で通い始めるようにしましょう。

通う頻度が多すぎると勉強嫌いになることも

通う頻度が多すぎると、子供が勉強嫌いになる場合もありますので注意が必要です。

塾に通うことで、往復時間、塾での勉強時間、塾の宿題をする時間が必要になります。そのため、通う頻度が多すぎると、友達と遊ぶなど自由な時間は大幅に減ってしまうでしょう。

塾に通うストレスが溜まってしまい、勉強すること自体が嫌いになる可能性があります。学力向上のために入塾したにもかかわらず、以前よりも勉強嫌いになり学力が下がってしまったら本末転倒です。子供のストレスにならない程度の頻度で通塾するようにしましょう。

通塾している間は親のサポートも重要

通塾している間は親のサポートも重要であることも忘れてはなりません。入塾すると、勉強の全てを塾に任せられると思いがちですが、そうではありません。

個別指導に力を入れている塾もありますが、塾と親が連携をとってサポートすることで、効率良く学力を伸ばすことができます。親が学校と塾それぞれの学習状況を把握して、わからない部分があればサポートできる体制を整えておきましょう。

子供の家庭学習に付きっきりになる必要はありませんが、家事をしながら見守るなどして、質問があればすぐに対応できるようにしておくことが大事です。

まずは体験授業で雰囲気を知ることからスタート

まずは、体験授業で雰囲気を知ることも大切です。塾についての説明を聞いたり校舎を見学しただけでは、本当にその塾が子供に合っているのか見極めることができません。

体験授業を受けると、具体的な内容をチェックすることができます。講師と子供の相性は良いか、質問しやすい環境か、さらに他の生徒の雰囲気などを知ることができるでしょう。子供にとって本当に合っている塾なのか、より正確に判断することができます。

また、1つの塾だけでなく複数の塾の体験学習を受けることも大事です。比較できる数が多いほど、子供が「どこが自分に合っているか」を決めやすいでしょう。

小学生は「子供の気持ちが向いたとき」に塾に通わせよう

ここまでご紹介したように、学習塾には通わせるべき目安となるタイミングがあります。しかし実際には、子供が勉強したいと思ったタイミングで通わせてあげるのが一番です。

子供が勉強に取り組みたいと思う理由は「親や友達に認められたい」「学校で一番をとりたい」「入りたい中学がある」などさまざまなので、なるべくお子様が通いたい塾に入れてあげましょう。

無理矢理塾に通わせたり、レベルに合っていない塾に通わせたりすると、勉強が嫌いになってしまう可能性もあり逆効果です。勉強が好きな子供に育ってもらうことを目標に、塾の利用を検討しましょう。

また、おすすめの学習塾ランキングについて知りたい方は「【学習塾人気ランキング】中学受験・高校受験でおすすめの有名塾や進学塾を比較!」も参考にしてください。

facebook はてなブックマーク

関連記事

この記事を読んだ人は以下の記事も読んでいます。

日本では、中学校までは義務教育ですが、高校に通うことは義務付けられていません。そのためどの高校を受験するか、高校に進学するかどうかは、自分で考える必要があります。そこで1つ重要なのが、いつから塾に通うかということです。 …

目白大学の偏差値・難易度まとめ(2023年度) ・目白大学の偏差値は35.0~57.0 ・目白大学の最低偏差値35.0は、大学上位93.3%の難易度 ・偏差値が最も高いのは、メディア学部の42.5~56.0 ・偏差値が最…

創研学院の料金内訳|年間の合計費用 創研学院は地域密着型の学習塾で、面倒見を重視した指導方針で生徒をきめ細かくサポートしています。そんな創研学院を利用したい方は、授業料がどのくらいかということも押さえておきましょう。 そ…

東京学芸大学の偏差値・難易度まとめ(2023年度) ・東京学芸大学の偏差値は47.5~65.0 ・東京学芸大学の最低偏差値47.5は、大学上位57.9~61.8%の難易度 ・偏差値が最も高いのは、中等-英語学科の64.0…

東京経済大学の偏差値・難易度まとめ(2023年度) ・東京経済大学の偏差値は45.0~62.0 ・東京経済大学の最低偏差値45.0は、大学上位69.1%の難易度 ・偏差値が最も高いのは、経営学部の50.0~62.0 ・偏…