【大学受験の親の役割】過干渉はストレスで「うざい」「疲れた」と感じることも?

投稿日:2020/12/30

更新日:2023/08/12

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大学受験を控えたお子さんを持つ保護者の方には、大学受験における親の役割について悩んでいる方も多いことでしょう。

「大学受験に向けて親がしてあげられるサポートは?」
「受験生の親がしてはいけないこととは?」
「どんな言葉をかけてあげれば良いのかわからない」

このような疑問や悩みを抱える保護者の方に向けて、今回は大学受験の親の役割について解説します。この記事では以下の順番で説明していきます。

・大学受験の親の役割
・大学受験で親がやってはいけない行動
・大学受験で親がかけるべき言葉や行動
・大学受験で親が不安になりやすい5つのこと

この記事を最後まで読むことで、大学受験に向けて親がどのような役割を果たすべきかがわかります。また、親がやってはいけない行動や、お子さんのためにどんな言葉をかけてあげるべきかについても理解できるでしょう。

受験生のお子さんに対しての親の役割やサポートの方法について悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

※大学受験におすすめの予備校ランキングについて知りたい方は「【予備校おすすめランキング】全国的に人気で有名な大手予備校を比較!」を参考にしてください。

大学受験の親の役割

大学受験で成功を修めるには、お子さん本人の努力だけでなく親が果たす役割も重要となります。

お子さん一人で大学受験に必要なことをすべてこなすのは難しく、すべてを任せきりにしていると挫折してしまったり、学習の時間やモチベーションが失われてしまうことがあります。

それでは、大学受験を目指すお子さんのために、親はどのようなサポートをしてあげられるのでしょうか。ここでは、大学受験における親の役割について見ていきましょう。

※大学受験ではどのくらい勉強する必要があるのか知りたい方は「大学受験の勉強時間はどのくらい?受験生の平均勉強時間を学年別に紹介!」もぜひ参考にしてください。

進路の選択肢を提示してあげる

大学受験における親の役割のひとつが、お子さんに進路の選択肢を提示してあげることです。

人生経験がお子さんより豊富である親が進路を提示することで、お子さんは自身の進路にさまざまな選択肢や可能性があるということが理解できます。それによって、お子さんは自分に合った進路を考えて選べるようになり、受験へのモチベーションも高まります。

ただし、進路はこうするべきだなどと過度な干渉はしないようにしましょう。過干渉をしてしまうとお子さんにとってストレスになり、学習に対するモチベーションが低下する原因となることもあります。

お子さんの意見を尊重する

大学受験における親の役割の一つは、お子さんの意見を認め、尊重してあげることです。

高校生は思春期ということもあり、ある程度自立する年齢になります。そのため勉強する内容や時間、志望校選びなどはお子さんの意見を尊重して、干渉しすぎないことが大切です。

志望校や勉強の内容を決めてしまおうとする親御さんもいますが、押し付けるような形になるとお子さんの学習へのモチベーションは下がってしまいます。そのため、まずはお子さんの考えを尊重してあげましょう。

食事や生活面でのサポート

大学受験では、親が食事や生活の面でサポートしてあげることが大切です。受験勉強を続けていると夜更かしをしたり食事を抜いたりして、生活リズムが崩れてしまうことが多いです。

塾に行く前後に栄養バランスの取れた食事を用意してあげたり、体調を崩さないように室温を調整してあげたりしましょう。

また勉強も大切ですが、夜更かしをし過ぎることがないよう注意するなど、生活リズムにも気を配ってあげてください。規則正しい生活を送ることで、学習の効果が高まります。

精神的なフォロー

受験勉強の中では、学習が上手くいかずお子さんのモチベーションが下がってしまうこともあります。そんなときには、親が精神的なフォローをしてあげることが大切です。

成績が伸び悩んでいるときやお子さん落ち込んでいるときには、優しく励みになる言葉をかけてあげるようにしてください。

親がフォローしてあげることで、落ち込んでしまったお子さんも学習へのモチベーションが高まり、もう一度受験勉強に取り組めるようになります。

金銭的・経済面でのサポート

大学受験に向けた親のサポートとして必要となるのが、金銭的・経済面でのサポートです。受験にあたってはさまざまな費用がかかることになるため、経済的なサポートは必須と言えます。

例としては、効果的な受験勉強をするための予備校費用や、受験申し込みの際に必要となる受験料といったものが挙げられます。特に予備校の費用は高額になることが少なくないので、親が負担してあげることが重要となります。

その他にも参考書などの学習に使うものが必要となったときは、すぐに購入できるように経済的なサポートを欠かさないようにしましょう。

入学手続きなどの書類管理

大学受験を控えたお子さんにしてあげられるサポートとして、入学手続きなどの書類管理をすることが挙げられます。

受験前や入学前には書類の提出を求められることが多く、手続きには手間がかかることもあります。時間や労力がかかってしまうので、受験勉強をしているお子さんにとっては負担となります。

そこで、お子さん任せにするのではなく、親が書類や手続きをまとめて管理してあげることで、お子さんの負担を軽減できます。親がしっかりと書類管理をしていれば、お子さんは勉強をすることに集中できるようになり、学力が伸びやすくなります。

大学受験で親がやってはいけない行動!過干渉はストレスで「うざい」「疲れた」と感じることも?

大学受験で親が果たす役割は重要ですが、親が干渉し過ぎたり、的外れなサポートをしてしまうとかえってお子さんのモチベーションを下げてしまうことがあります。ここでは、大学受験で親がやってはいけない行動について解説します。

NG例①「勉強してるの?」「このままじゃどこも受からないよ」などの言葉

「勉強してるの?」などと頻繁に言葉をかけるのはやめましょう。このような言葉をかけられると、お子さんは自分は信用されていないと感じたり、親が過干渉だ、うざいと感じることがあります。

また、「このままじゃどこも受からないよ」などとお子さんを追い詰めるような言葉も避けるようにしてください。このような言葉をかけると、お子さんがストレスを感じてしまい、精神的に疲れた状態になってしまいます。

ここで紹介したような、お子さんのモチベーションを避ける言葉は使わないようにしましょう。

NG例②今の大学受験事情を理解していない

大学入試の内容は時代とともに変化しているため、親の時代と今の時代では受験事情が大きく異なっています。

例えば昔の大学入試では一般入試と推薦入試くらいしか選択肢がありませんでしたが、現在はAO入試やセンター利用入試など、入試の多様化が進んでいます。

今の時代の受験事情を理解せず、自分の世代の知識だけでアドバイスをしたりすると、お子さんにとっては迷惑なだけになってしまいます。お子さんと入試について話し合う上では、親もそれなりに今の大学受験事情を理解しておきましょう。

NG例③親が受験生だった時代と比較する

親が受験生だった時代と比較することも、親がやってはいけない行動のひとつです。

現在の各大学や各学部の難易度等は、親が受験していた時代とは大きく異なっています。そのため、親が受験生だった時代の常識や体験と比べながらお子さんに声をかけるようなことは避けましょう。

例えば、以前は「学費は高額だが偏差値50程度の医学部」がありましたが、今はどの大学医学部でも偏差値はおよそ65以上は必要です。

自分が受験生だった時代と比較するのではなく、現在のお子さんの受験のことをきちんと理解した上でサポートしてあげることが重要となります。

NG例④周囲の友達と比較する

友達の方がもっと頑張っている、友達の方が成績が良いなどとお子さんを周囲の友達と比較するのは避けましょう。自分の理解者であるはずの親が友達を引き合いに出していると、お子さんは自信を失ってしまい、精神的に追い詰められてしまいます。

また、お子さんの自信がなくなると学習へのモチベーションも下がります。お子さんに声をかける際には、誰かと比較するのではなく、お子さん自身の学習の様子や成績を見るようにしてください。

NG例⑤成績が良い兄弟と比較する

お子さんを成績の良い兄弟と比較することも避けるべきです。兄弟と比較して自分がどうかは、お子さん自信が一番理解しています。

自分より成績の良い兄弟と比較されると、お子さんは自信を失ったり、ストレスを感じたりすることになります。その結果、学習に対する意欲が失われてしまい、余計に成績が伸びにくくなってしまうこともあります。

そのため、お子さんを兄弟と比較することには何も良いことがありません。兄弟であっても学習進度や得意分野・苦手分野などは違うのが当たり前なので、お子さん同士を比較するようなことはやめましょう。

NG例⑥家で大声で話したり大きなテレビの音を出す

当然のことですが、お子さんが受験を控えているときは家で大声で話したり大きなテレビの音を出すことはやめましょう。物音が気になってしまい、お子さんが自宅での勉強に集中できなくなってしまう可能性があります。

また、受験前のお子さんは不安やプレッシャーからストレスを感じやすく、何気ない生活音でも集中力に影響を与えたりストレスがかかることもあります。お子さんが落ち着いて勉強に専念できるよう、自宅は静かな状態を保てるようにしましょう。

NG例⑦受験当日に会場についていく

親がやってはいけない行動としては、受験当日に会場についていくことも挙げられます。受験当日は本人が集中できるよう、そっとしておくべきです。会場まで親がついていくと、お子さんはプレッシャーを感じてしまい、本番で力を発揮できなくなる可能性があります。

また、地方の大学を受ける際にお子さんと一緒にホテルに泊まろうとする親もいますが、お子さんがそれを望んでいるかは確認しておきましょう。

お子さんが不安で一緒に来てほしいというのであればついて行くのが良いですが、一人にしてほしいと言うのであれば、無理に一緒に行くのはやめるべきです。

大学受験でおすすめの塾について詳しく知りたい方は「大学受験の塾ランキング!おすすめの大手進学塾18校を厳選して比較!」をぜひ参考にしてください。

大学受験で親がかけるべき言葉や行動

大学受験に向けて学習に取り組むお子さんをサポートするために、親はどんな言葉をかけてあげれば良いのでしょうか。ここでは、大学受験で親がかけるべき言葉について取り上げます。お子さんを支えてあげるための参考にしてください。

「お疲れ様」「頑張ってるね」などねぎらいの言葉

お子さんが受験勉強を頑張っているときには、それを認めてねぎらいの言葉をかけてあげましょう。お子さんの努力をねぎらってあげることで、お子さんはやりがいを感じることができます。

やりがいを感じることは学習意欲を高めることにもつながり、お子さんがさらに学習に集中できるようになります。

ねぎらいの言葉をかけてあげるときには、具体的にどのような成果を残せたのか結果を褒めるのも良いですが、頑張ってるねなどの過程を褒める言葉も有効です。

「あなたなら大丈夫」など励ましの言葉

受験勉強は上手くいくことばかりではなく、成績が伸び悩んでしまうこともあります。思うように学力が伸びないと、お子さんは不安やストレスを感じてしまいます。

そんなときには、お子さんに励ましの言葉をかけてあげましょう。親が励ましの言葉をかけてあげることで、お子さんの不安が解消され、再度学習に取り組めるようになります。

お子さんの受験勉強が上手くいってもいなくても「あなたなら大丈夫」と親がどっしり構えていると、お子さんも安心して勉強に身が入ります。

「自分のやりたいようにやりなさい」などお子さんの意見を尊重する言葉

お子さんの意見を尊重した言葉をかけてあげることも大切です。

親の意見を押し付けてしまうとお子さんは過干渉に感じてしまいますが、「自分のやりたいようにやりなさい」という言葉をかけてあげることで、お子さんは自分が認められていると感じてモチベーションが高まります。

また、お子さん自身が決めた道であれば、目標を達成するまでモチベーションを高く保ったまま学習を続けることができます。お子さんの意見を尊重し、自信をつけさせてあげましょう。

お子さんの話を聞いて上げる

大学受験の前に親がしてあげられることとしては、お子さんの話を聞いてあげることが挙げられます。受験を控えたお子さんは不安や悩みを抱えていることも多く、親が話を聞いてあげることでそれらを解消してあげることが重要です。

お子さんが困っているようであれば、勉強のことや予備校生活のこと、進路のことなど、話を聞いてあげると良いでしょう。

ただし、しつこく声をかけたり、無理に話を聞き出そうようとするとかえって負担をかけてしまうので、干渉しすぎるのは避けるべきです。お子さんの方から親を頼ってくるのを待つ方が良いでしょう。

合格祈願のお守りを渡す

大学受験に向けて親がしてあげるべきなのが、合格祈願のお守りを渡すことです。受験直前のお子さんは精神的に不安定な状態になっていることが多いため、お守りを渡してあげることで励みになります。

お守りを身につけていることでお子さんには安心感があり、受験本番にも落ち着いて臨めるようになることがあります。お子さんの気持ちを安定させてあげるために、受験前には合格祈願のお守りをひとつは用意しておくことをおすすめします。

大学受験で親が不安になりやすい5つのこと

お子さんの大学受験を控えて不安を感じる親は少なくありません。ここでは、大学受験で親が不安になりやすい5つのことと、それに対してどうするべきかについて解説します。大学受験の不安を解消するための参考としてください。

思うように成績が上がらない

親が不安になりやすいことのひとつは、お子さんの成績が思うように上がらないことです。親が不安を感じてしまう理由としては、このまま成績が伸びないとお子さんが受験に失敗してしまうのではないかと考えてしまうためです。

不安を解消するためには、お子さんがなぜ伸び悩んでいるのかを知ることが大切です。学校や塾、予備校などで相談し、お子さんがどうすれば成績を伸ばせるかがわかれば、安心してお子さんの学習をサポートできるでしょう。

子供のやる気がなさそう

お子さんにやる気がなさそうなときも、親が不安になりやすいです。お子さんがやる気を出してくれないと、学力を伸ばせないのではないかと考えてしまうためです。

このような不安を解消するには、お子さんの学習意欲を高められるようなサポートをしてあげるべきです。お子さんのモチベーションが下がっているときは、励ますことでやる気を引き出してあげましょう。また、受験に不安や悩みがあるようなら、話を聞いてあげることも大切です。

志望校や学部の選択が難しい

志望校や学部の選択が難しいことで、親が不安になることもよくあります。志望校や学部の選択は、お子さんが受験や将来を左右する重要なものとなります。しかし、お子さんがどこを目指したいか、どこが合っているかは親からはわかりにくいことが多く、選択に不安を感じてしまいます。

お子さんの希望する進路をきちんと聞いてあげた上で、お子さんの学力や志望校のレベルを比較しながら、どこを受験するべきか一緒に考えていきましょう。

入試制度についてわからない

親が不安になりやすいこととしては、入試制度についてわからないことも挙げられます。大学入試制度は年々変化しており、親が受験生だった頃とは全く違うものになっています。そのため、入試制度のことがわからず不安を感じる親は少なくありません。

入試制度の不安を解消したいのであれば、志望校のオープンキャンパスで説明を受ける、塾や予備校の説明会で相談するといった方法が考えられます。入試制度を理解して、お子さんをサポートできるようにしましょう。

受験費用の捻出が難しい

受験費用の捻出が難しいことで、親が不安を感じることもあります。大学を受験するためには受験料がかかり、合格した場合は学費も支払う必要が出てきます。多額の費用がかかることになるため、経済的な面での不安を感じる親が少なくありません。

受験費用に関しての不安を解決するためには、奨学金制度や教育ローンを利用する方法があります。受験費用の捻出が難しい場合は、早いうちから学費の支援制度について調べておきましょう。

大学受験にかかる費用について詳しく知りたい方は「大学受験の費用は平均いくら?かかる総額や値段・相場を解説!」をぜひ参考にしてください。

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