【防衛大学校の偏差値】防衛大の入試難易度のレベル・ランク2024!人文社会や理工学など専攻別に難しい・簡単なのはどこか解説
投稿日:2021/09/24
更新日:2024/08/18
目次
防衛大学校の偏差値・難易度まとめ(2024年度)
この記事は、防衛大学校の受験生を対象にして専攻・学科別ごとに偏差値を紹介しています。今回は、参考サイトとして以下の3つのサイトのデータを参照しています。
なお、防衛大学校の専攻の偏差値ランキングは以下の通りです。
偏差値(高い順) | 専攻 |
---|---|
62.5~75.0 | 人文・社会科学専攻 |
47.5~65.0 | 理工学専攻 |
上表から防衛大学校の中では、理工学専攻の偏差値や入試難易度が低いことがわかります。なお今回は、他にも人文・社会学専攻や各学科の特徴など、防衛大学校の専攻ごとの偏差値や難易度を紹介します。
この記事を読むことで、予備校ごとに算出された防衛大学校の偏差値や合格難易度が把握できます。その結果、志望校を検討する際のひとつの参考となるでしょう。
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【学部・学科別】防衛大学校の偏差値はどのくらい?|入試難易度のレベルやランク2024
防衛大学校の各学部の偏差値は以下の通りです。
学部 | 偏差値 |
---|---|
人文・社会科学専攻 | 62.5~75.0 |
理工学専攻 | 47.5~65.0 |
上の表より、防衛大学校の専攻で最も偏差値が高いのは人文・社会科学科専攻、最も偏差値が低いのは理工学専攻であることがわかります。
防衛大学校では入学後に専門とする学科を選択することになるため、入試は人文・社会科学専攻と理工学専攻の2区分となっています。したがって、学科による偏差値や入試難易度の差はありません。
ここからは各学部・学科の偏差値について詳しく見ていきましょう。
人文社会学専攻学部
学科名 | 河合塾 | ベネッセ | 東進 | 共テ得点率 |
---|---|---|---|---|
人文・社会科学 | 62.5 | 75.0 | – | – |
防衛大学校の人文・社会科学専攻の偏差値は、62.5~75.0となっています。この偏差値は防衛大学校の専攻としては最も高い数値であるため、防衛大学校の中でも合格難易度の高い専攻であると言えるでしょう。
一般的に見ても62.5~75.0という偏差値はかなりの高水準であるため、合格には十分な学力が求められます。
人文社会学専攻学部では、入学後に3つの学科に分かれます。以下の表では各学科で学べる内容を簡単にまとめてあります。
学科名 | 学習内容 |
---|---|
人間文化学科 | 人間文化学科では、哲学や心理学、歴史、地理、言語文化など人文科学のさまざまな分野を学びます。外国語を用いたコミュニケーション能力や、異文化を理解する能力を生かして、将来的には海外での平和協力活動や防衛交流で活躍する幹部自衛官になることができます。 |
公共政策学科 | 公共政策学科では、政治学・経済学・法学の基礎から学習した上で、組織論・社会学・安全保障論・危機管理など政策を形成するために必要な科目を学びます。将来は社会全体を理解し、必要な政策を企画立案できる幹部自衛官を目指します。 |
国際関係学科 | 国際関係学科では、国際情勢を正しく理解することを目指し、国際政治や政治外交、国際法などを学ぶことになります。将来はグローバル社会における日本の立場や役割を理解し、国際協力や安全保障といった分野に携わる幹部自衛官として活躍することができます。 |
理工学専攻学部
学科名 | 河合塾 | ベネッセ | 東進 | 共テ得点率 |
---|---|---|---|---|
理工学 | 47.5 | 65.0 | – | – |
防衛大学校の理工学専攻の偏差値は、47.5~65.0となっています。この偏差値は人文・社会科学専攻と比較するとやや低いものであるため、防衛大学校の専攻としてはやや合格ハードルが低いと考えられます。
ただし、47.5~65.0という偏差値は一般的に見ると極端に低い数値ではなく、相応の学力がなければ合格は難しいでしょう。
理工学専攻では、入学後に11つに学科に分かれます。以下の表では各学科で学べる内容を簡単にまとめてあります。
学科名 | 学習内容 |
---|---|
応用物理学科 | 応用物理学科では、応用数学、力学、熱力学、電磁気学、量子力学、統計力学、連続体力学など物理の基礎となる分野から幅広く学びます。科学技術についての知識を身につけることで、将来的には論理的思考力と応用力を兼ね備えた幹部自衛官として活躍することを目指します。 |
応用化学科 | 応用化学科には、応用分析化学・応用無機化学・応用有機化学・応用物理化学・高分子化学・反応化学・火薬学・生物化学・細胞分子生物学・ゲノム生物学の11種類の専門分野があります。将来は幅広い科学知識と正しい判断力や実行力を兼ね備えた幹部自衛官になることを目指します。 |
地球海洋学科 | 地球海洋学科は地球についての学習や研究が目的の学科で、大気科学や航空気象、固体地球科学、海洋音響学などの分野を学びます。将来は広い視野を持ち、地球の環境や自然現象を正しく理解できる幹部自衛官を目指します。 |
電気電子工学科 | 電気電子工学科では、電子を操作する技術であるエレクトロニクスを基礎から応用まで学ぶことができます。将来は幹部自衛官として、エレクトロニクスの知識や技術を生かした防衛システムの構築に取り組むことを目指します。 |
通信工学科 | 通信工学科は、通信工学の基礎から学習し、コンピュータを活用した情報処理やIP技術、無線通信、通信ネットワークなどを理解することを目標としています。将来は情報通信工学の高度な知識を身につけて、データ分析能力や判断能力に優れた幹部自衛官として活躍することを目指します。 |
情報工学科 | 情報工学科ではネットワークを活用した情報の収集や整理について学習します。将来は最新のコンピュータ技術を使いこなし、情報の収集や活用のスペシャリストになることを目指します。 |
機械材料工学科 | 機械材料工学科は、さまざまな場面で材料となる物質の性質を理解し、利用することを学ぶ学科です。将来は広い視点から材料のことを理解し、最先端の研究に貢献できる人材を目指します。 |
機械工学科 | 機械工学科は、もの創りについて幅広く学べる学科です。将来は機械工学の知識や想像力、思考力を生かして、さまざまなもの創りの場面で活躍することを目指します。 |
機械システム工学科 | 機械システム工学科では、機械工学の基礎となる力学をはじめ、制御、熱エネルギー、流体、材料、加工などを学びます。将来的には、機械システムに関する知識や技術を生かし、最新の装備品の開発や運用に携わる幹部自衛官になることを目指します。 |
航空宇宙工学科 | 航空宇宙工学科は、航空工学を基礎から学習し、さらに宇宙工学と関わる専門科目について学ぶ学科です。将来は航空機や人工衛星など、航空宇宙技術の発展に貢献できる人材として活躍することを目指します。 |
建設環境工学科 | 建設環境工学科では、土木工学や防災工学、環境工学など、建築物や環境と関わる幅広い分野について学ぶことになります。将来は公共施設の設計や建築のことを理解し、専門知識や技術を生かしてプロジェクトを進行させる人材として活躍することを目指します。特に幹部自衛官としては、災害派遣や平和維持活動で能力を発揮することができます。 |
防衛大学校の偏差値の過去からの推移
人文・社会科学科専攻
年度 | 偏差値の幅 |
---|---|
2023年 | 62.5~74.0 |
2024年 | 62.5~75.0 |
防衛大学校の人文・社会科学科専攻の偏差値推移は、2023年は62.5~74.0、2024年は62.5~75.0です。前年度と比較すると最大偏差値がわずかに上昇しているため、合格ハードルも多少上がったと考えられます。
理工学専攻
年度 | 偏差値の幅 |
---|---|
2023年 | 47.5~66.0 |
2024年 | 47.5~65.0 |
防衛大学校の理工学専攻の偏差値推移は、2023年は47.5~66.0、2024年は47.5~65.0です。こちらは最大偏差値がわずかに下がっており、前年度よりは合格ハードルがやや低くなったと見られます。
防衛大学校の偏差値47.5~75.0はどのくらい難しい?
偏差値 | 上位何%か |
---|---|
47.0 | 61.8% |
48.0 | 57.9% |
49.0 | 54.0% |
50.0 | 50.0% |
51.0 | 46.0% |
52.0 | 42.1% |
53.0 | 38.2% |
54.0 | 34.5% |
55.0 | 30.9% |
56.0 | 27.4% |
57.0 | 24.2% |
58.0 | 21.2% |
59.0 | 18.4% |
60.0 | 15.9% |
61.0 | 13.6% |
62.0 | 11.5% |
63.0 | 9.7% |
64.0 | 8.1% |
65.0 | 6.7% |
66.0 | 5.5% |
67.0 | 4.5% |
68.0 | 3.6% |
69.0 | 2.9% |
70.0 | 2.3% |
71.0 | 1.8% |
72.0 | 1.4% |
73.0 | 1.1% |
74.0 | 0.82% |
75.0 | 0.62% |
防衛大学校の偏差値47.5~75.0という数値は、どのくらい難しいのでしょうか。受験生の母集団が正規分布に従っていると仮定すると、47.5という偏差値は「上位57.9~61.8%」であることを指します。
つまり、受験生100名が受ける模試で上位57名以内に入る成績を修めることができれば、防衛大学校への合格の見込みがあるということになります。一方で、最高偏差値75.0の人文・社会科学専攻に合格するには、上位0.62%という非常に高い成績を修める必要があります。
防衛大学校を志望するのであれば、この学力を目標として模試を受けることで、現時点での合格の可能性がわかるでしょう。
大学受験でおすすめの模試が知りたい方は「【大学受験の模試おすすめ】予備校が運営する人気の全国模試を紹介!」をぜひ参考にしてください。
防衛大学校の偏差値まで学力を上げるポイント
英語は文法や表現を習得する
防衛大学校の偏差値まで学力を上げるポイントのひとつは、英語の文法や表現を習得することです。
防衛大学校の英語では空欄補充や単語の並べ替えといった、文法や表現の知識が問われる問題が多く出題されています。そのため、文法や表現について学んでいなければ得点を伸ばすことは難しくなります。
まずは教科書の内容を総復習して、基本となる文法はすべて習得しておきましょう。教科書レベルの文法がマスターできたら、過去問や演習問題集を使ってさまざまな問題に取り組みます。
知らない表現が出てきたときや、正解できなかったときはきちんと復習を行い、正しい知識を身につけておきましょう。文法や表現はすぐに習得できるものではないので、普段から学習する習慣をつけるのが大切です。
数学は各単元の基礎を定着させる
防衛大学校の偏差値まで学力を上げるポイントとなるのが、数学の各単元の基礎を定着させておくことです。
防衛大学校の数学は基礎~標準レベルの問題が中心となっていて、難易度はそれほど高いわけではありません。ただし、幅広い分野からの出題が行われているので、学習が不十分な単元があるとそこで得点を落としてしまいます。
したがって、数学の対策としては、弱点となる分野を残さないように各単元の基礎を習得することが重要となります。
教科書にあるような典型問題はすべて自分で解けるようになっておき、標準レベルの問題集で演習を繰り返します。苦手だと感じる単元があれば、基礎から再度学習して完全に克服しておきましょう。
国語は古文・漢文への対策が必要
防衛大学校の偏差値まで学力を上げるポイントとして、国語の古文・漢文への対策も行うことが挙げられます。
防衛大学校の国語では現代文の読解問題だけでなく、古文・漢文の大問も一題ずつ出題されています。そのため、古文や漢文の対策ができていなければ大きく得点を落としてしまう可能性があります。
古文や漢文の対策としては、まず基礎となる文法を習得する必要があります。正しい文法が頭に入っていないと、文章の意味を正確に読み取ることはできません。
最初に文法を復習して、どのように文章を読み取ればよいのかを理解しておきましょう。文法を習得できたら、問題集を使った演習に取り組み、実際に文章を読解する力をつけていきます。
防衛大学校の偏差値について予備校ごとに差が見られる理由
小論文、口述試験、身体検査など偏差値では測れない科目が課されるから
防衛大学校の偏差値について予備校ごとに差が見られるのは、小論文や口述試験、身体検査などの偏差値では測れない科目が課されるからです。
防衛大学校の入試では一般的な学力試験だけでなく、小論文や口述試験、身体検査が課せられています。さらに総合型選抜の場合は、適応能力試験、問題解決能力試験、基礎体力試験も試験科目となっています。
各試験について解説すると、適応能力試験とは集団生活への適応能力が問われる試験です。問題解決能力試験とは、チームで課題を解決する能力が問われる試験のことです。基礎体力試験とは、いくつかの種目で運動能力を測る試験となります。
これらの偏差値が算出できない科目が課せられているので、偏差値にばらつきがあると考えられます。
試験のレベルは高くないが、試験日程が早く合格者のレベルが高くなりやすいから
防衛大学校の偏差値について予備校ごとに差が見られる理由として、試験のレベルは特に高くないが、試験日程が早いことから合格者のレベルが高くなりやすいことが挙げられます。
防衛大学校の試験は特別難易度の高いものではありませんが、試験日程が早いという特色があります。例を挙げると、令和6年度の一般採用試験では一次試験が令和5年10月28日、二次試験が令和5年11月28日~12月2日に実施されています。
このように、一般的な大学と比較して入試日程が早いことから、入試に慣れる目的で多くの受験生が出願しやすく、合格者のレベルが高くなりやすい傾向があります。それによって、各予備校の偏差値に差が出やすくなっていると考えられます。
防衛大学校の基本情報|大学の特徴や紹介動画をチェック
防衛大学校は、神奈川県横須賀市に本部を置く省庁大学校です。幹部自衛官を教育・育成することを目的とした学校であり、卒業生は基本的に自衛官に任官することになります。そのため出願にあたっては、自衛官となる条件を満たしていることが求められます。
防衛大学校は自衛官を育成する学校であるため、他の大学にはない独自の教育環境が整っています。防衛学や軍事訓練など、自衛官になるための専門性の高い教育を受けられるのが魅力と言えます。
また、防衛大学校の学生は一般的な大学生とは異なり、国家公務員として扱われます。そのため、学費が免除されており、毎月の給与が支給されるという特徴があります。したがって、普通の大学に進学するよりも経済的な負担が軽い点も魅力と考えられます。
防衛大学校公式サイトの「防大かわら版VOL.121」では、同期と支え合い切磋琢磨することで成長できたという在学生の声が取り上げられています。
一日のほとんどを同期と過ごし、この辛い数か月間を共に支え合いながら過ごしてきたが、自分一人なら乗り越えられなかった壁がいくつもあった。私は自身だけが成長するよりも、同期みんなで成長するほうがはるかに大きな幸せを感じるようになった。友として、そしてライバルとして切磋琢磨し高みを目指していきたいと思う。
防衛大学校の紹介動画を見たい方は、こちらの動画をご覧ください。
関連サイト | 防衛大学校公式ホームページ | Wikipedia |
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キャンパス住所 | 神奈川県横須賀市走水1-10-20 |
防衛大学校の受験対策におすすめの予備校
防衛大学校の受験対策におすすめの予備校は以下の通りです。
・定期テストの対策もしたい受験生:森塾
・合格圏内の受験生:東進ハイスクール
・現時点で合格見込みが薄い受験生:武田塾
それぞれの予備校について詳しく見ていきましょう。
定期試験の対策もしたい受験生:森塾
定期試験の対策もしたい受験生におすすめなのが、森塾です。森塾では生徒が通う学校の進度に合わせて予習型授業をするので、学校で受ける授業がよく理解できるようになります。
授業をきちんと理解できれば、定期試験でも得点が伸びやすいです。また、定期試験の直前には出題範囲を復習する時間を作っているので、弱点をなくした状態で試験本番に臨むことができます。
森塾には高2の冬から本格的な受験対策を行う大学入試対策コースがあるので、防衛大学校などの対策をしたい受験生にもおすすめです。
志望校合格のための学習プランを個別に作成しているので、自分に合ったプランで効率良く受験対策を進めることが可能です。相性の良い講師が個別指導を行うので、疑問があればいつでも相談でき、安心感があります。
森塾の口コミや評判をさらに詳しく知りたい方は、「森塾のレベルや評判はどう?小学生・中学生・高校生の口コミや大学受験の進学実績を解説!悪いレビューが多くて最悪?」も参考にしてください。
合格圏内の受験生:東進ハイスクール
現時点で防衛大学校が合格圏内にある受験生には、東進ハイスクールでの受験対策がおすすめです。東進ハイスクールには大学受験のエキスパートであるプロ講師陣が揃っていて、質の高い受験対策ができるようになっています。
また、豊富な入試データを基に、生徒一人ひとりに対して最適な学習プランを作成してくれるので、効率良く受験対策ができるようになります。
多種多様な講座を取り揃えているため、防衛大学校の入試レベルに合わせた対策がしやすいのも強みです。
東進ハイスクールの口コミや評判をさらに詳しく知りたい方は、「【東進ハイスクール】高校生の口コミを紹介!有名講師の評判や授業のレベルはどう?」も参考にしてください。
現時点で合格見込みが薄い受験生:武田塾
現時点で防衛大学校への合格見込みが薄い受験生におすすめなのが、武田塾での受験対策です。武田塾は「わかる」だけの無意味な授業は行わず、自学自習で「できる」ようにするのが最大の特徴です。自分のペースで自学自習を進めることで効率良く学力を伸ばすことができ、逆転合格を可能としています。
また、武田塾では勉強時間や宿題のチェックなども行い、生徒の自学自習を徹底的に管理しています。どのような学習をすれば良いか悩むことがなく、さぼってしまう心配もありません。
また、武田塾の口コミや評判をさらに詳しく知りたい方は、「【武田塾】口コミ評判はどう?料金(費用)・合格実績は?」も参考にしてください。
さらに浪人生におすすめの予備校がどこか知りたい方は「浪人生におすすめの予備校ランキング!かかる費用や行かないとどうなるかを解説!」をご覧ください。