小学生の塾の費用は平均いくら?小学校に通う子供の月謝料金の相場を紹介!
投稿日:2021/02/16
更新日:2023/07/24
目次
今回は、小学生の塾の費用について解説します。
「小学生の塾にかかる費用は?」
「小学生の塾の費用を抑える方法が知りたい」
という方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の内容をまとめると、以下のようになります。
・学年が上がるほど塾の費用は増加し、私立小学校の方が増加の幅が大きい
・塾の費用としては入会金、月謝授業料、季節講習費、教材費、諸経費などがかかる
・費用の相場は入会金が1万円から3万円、季節講習費が100,000円から250,000円、教材費が年間10,000円から40,000円、諸経費が年間20,000円から30,000円
・小学生の塾の費用を抑えるには「キャンペーンや割引を適用する」「オンライン塾や通信教育を併用する」「高学年から通い始める」「複数の塾を相見積もりしてみる」といった方法がある
この記事を最後まで読むことで、小学生の塾の費用がどれくらいかかるかがわかります。また、費用を抑えて塾を利用する方法についても理解できるでしょう。小学生の塾を検討している方は、この記事を参考にして選ぶことをおすすめします。
小学生の塾の費用は平均いくら?
小学校の授業に遅れをとらないため、または中学受験のために塾に通うことを検討している小学生は多いことでしょう。それでは、小学生の塾の費用はいくらくらいなのでしょうか。
今回は入会金や月謝授業料など、かかる費用をすべてまとめた相場を紹介します。また最後に塾の費用を抑える方法もお伝えするので、ぜひご覧ください。
学年 | 公立小_年間の塾費用(平均) | 私立小_年間の塾費用(平均) |
---|---|---|
1年生 | 25,392円 | 110,390円 |
2年生 | 27,448円 | 101,022円 |
3年生 | 32,626円 | 136,661円 |
4年生 | 62,453円 | 229,963円 |
5年生 | 98,413円 | 323,654円 |
6年生 | 94,813円 | 431,565円 |
上表は、各学年における年間の塾費用の平均を、公立小学生、私立小学生ごとにまとめたものです。
小学1年生の場合、公立小学校(約2.5万円)と私立小学校(約11万円)の生徒では、塾の費用に年間8.5万円程度の差があります。公立小学校と比べて私立小学校の生徒は、入学当初から授業や学習のサポートのために塾に通う生徒が多いと言えます。
私立小学校の生徒の塾の費用は、4年生(約23万円)になると、3年生(約13万円)と比べて一気に10万円程度高くなります。また、公立小学校の4年生(約6万円)と比べて費用の差は17万円程度まで大きくなります。
4年生は、小学校生活も後半にさしかかり、中学受験を意識して塾に通う生徒が増える時期です。さらに、この前後の時期から有名進学塾では中学受験対策のコースの授業が開始されます。
このように、4年生になると通い始める中学受験のための進学塾は、学習サポートのための補習塾よりも費用が多くかかることが多いため、塾への出費の平均額も増えることになります。
5年生になると、公立・私立共に前年より必要な費用が高くなっています。これは、5年生からは学校での学習内容が複雑になり、塾に通い始める生徒が増えることが影響しています。
そして6年生では、中学受験対策の模試や講座のための費用が必要となるため、さらに多くの費用が必要となります。
このように、公立小学校と私立小学校の両方で、生徒の学年が進むほど塾への出費が増えます。そして、私立小学校の方がその費用の増え方が大きくなっています。
ただし、上記の金額は塾を利用していない生徒も含めた平均値なので、実際に塾に通っている生徒は上記以上の金額を支払っている場合も多くなっています。実際に塾に通っている生徒のみの平均値は、およそ下表の通りとなります。
対象生徒 | 年間の塾費用(相場) |
---|---|
公立小学校の生徒 | 150,000〜300,000円 |
私立小学校の生徒 | 600,000〜1,000,000円 |
公立小学校でも年間15〜30万円、私立小学校では60〜100万円もの学費が、学校とは別の塾代としてかかります。保護者の方は、この費用を頭に入れておきながら、いつから塾に通わせるかを考えると良いでしょう。
参考:文部科学省『平成28年度子供の学習費調査』
さらに、小学生以外の授業料相場や、できるだけ費用を抑える方法が知りたい方は「学習塾の料金や費用はどのくらい?授業料を抑える方法も徹底解説!」もぜひ参考にしてください。
小学校に通う子供の塾の料金相場|入会金や月謝授業料の値段
入会金
入会金とは、塾に入会する際に必要となる費用です。塾によって料金が異なりますが、入会金の相場は1万円から3万円となっています。
また、塾によっては入会金が無料となっている場合もあります。さらに入会金無料キャンペーンを行っていたり、塾生や生徒の兄弟からの紹介であれば入会金無料など、入会金を払わずに済むこともあります。
なお、中学受験指導を行う進学塾のほうが、授業のサポートを行う塾よりも入会金が高い傾向があります。
月謝授業料
月謝授業料とは、1か月分の塾の授業料のことです。生徒の学年が上がると、月謝授業料も高くなることが多いです。
また一般的に、補習塾よりも進学塾のほうが生徒の受講科目が多く、1科目あたりの授業料も高くなっています。
補習塾の場合
補習塾とは、小学校の授業の予習や復習、テスト対策をすることによって、生徒の学習をサポートする塾です。
小学校の授業についていけない生徒や、学校で成績アップしたい生徒が通っています。また、授業のサポートという指導内容から、苦手な教科のみ受講する生徒も多いです。
補習塾の月謝授業料の相場は、月に5,000円から20,000円となっています。生徒が受講する教科数に応じて、授業料は大きく変わります。
進学塾の場合
進学塾とは、中学受験のための指導を行う塾です。このタイプの塾では、主に入試試験対策のためのハイレベルな授業が展開されます。
また、成績別にクラスが編成されたり成績で席順が決まるなど、生徒の競争心を刺激することで生徒の学習意欲を引き出す工夫がなされている場合もあります。
進学塾の月謝授業料の相場は月に20,000円から50,000円となっていて、補習塾よりも高くなっています。なぜなら、中学受験対策用のテキストが必要となったり、模試や季節講習を受講する必要があるからです。
季節講習費
季節講習費とは、主に夏休みや冬休みと言った長期休暇中に行われる特別講習を受講するために必要な費用です。塾によって、生徒の希望によって授業の日数やコマ数を変えられる場合と、塾から日数などを指定される場合があります。
季節講習費の相場は100,000円から250,000円となっています。講習を受ける日数に応じて金額は変動しますが、いずれも通常の授業料に加えて費用が必要になります。
教材費
教材費とは、生徒が塾で使用するテキストなどにかかる費用のことです。塾の授業では、塾が指定する専用のテキストや問題集、参考書などを使用する場合が多くなっています。
特に進学塾では、中学受験対策のためのテキストが必要な場合が多くなりますので、教材費も高くなる傾向があります。
年間でかかる教材費の相場は、10,000円から40,000円となっています。また、中には教材費が授業料に含まれている塾や教材費が無料の塾もあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
諸経費
諸経費とは、施設の運営管理や通信にかかる費用など、諸々の雑費をまとめて指したものです。教室維持費や設備費と呼ばれることもあり、塾によって内容や名称も異なることがあります。
諸経費は一般的に、生徒が受講するコースやコマ数に関係なく、一律の金額が請求されます。
諸経費の相場は、年間20,000円から30,000円となっています。月ごとなど、授業料の請求が行われるタイミングで、諸経費もまとめて支払う場合が多いです。
小学生が塾に通うのにかかる費用のシミュレーション
小学3年生が補習塾に通う場合
費用内訳 | かかる金額 |
---|---|
入会金 | 15,000円 |
月謝授業料 | 8,000円(年間96,000円) |
季節講習費 | 52,000円(夏期32,000円、冬期20,000円) |
教材費 | 15,000円 |
諸経費 | 12,000円 |
年間合計 | 190,000円 |
小学3年生が補習塾に通う場合、授業料は1年間で合計96,000円となります。しかし、そのほかに入会金や季節講習費などが必要となり、年間費用の合計は190,000円と、授業料のおよそ2倍の費用が必要となることが分かります。
中には入会金やテキスト代が無料であったり、季節講習の参加についても自由度が高い塾もあります。塾を決める際には授業料だけでなく、ほかの費用についても事前に確認しておくことがおすすめです。
小学6年生が進学塾に通う場合
費用内訳 | かかる金額 |
---|---|
入会金 | 30,000円 |
月謝授業料 | 42,000円(年間504,000円) |
季節講習費 | 180,000円(夏期100,000円、冬期80,000円) |
教材費 | 40,000円 |
諸経費 | 30,000円 |
年間合計 | 784,000円 |
小学6年生が進学塾に通う場合、月謝授業料は1年間で合計504,000円と、補習塾と比べると高額な費用が必要となることが分かります。また、季節講習費はもちろん、そのほかの費用も全体的に補習塾よりも高くなります。
1年間に必要な費用の合計は784,000円と、授業料の合計の1.5倍以上の費用が必要となります。中学受験を控え、生徒にとっても体力的にも精神的にも厳しい1年となりますので、費用だけでなく指導レベルや通いやすさと合わせて塾を選ぶべきでしょう。
塾の学費が高くて払えない場合の選択肢を知りたい方は「塾が高い理由は?金銭的に行けない、親に申し訳ないと感じる生徒はどうすべき?」も参考にしてください。
小学生の塾の費用を抑える方法
特待制度を利用する
特待制度とは、それぞれの塾が独自に定める基準を満たした成績が優秀な生徒について、塾の費用の一部または全部が免除される制度のことです。
特待制度が適用される成績の基準はさまざまです。例えば、塾が実施している学力診断テストで上位100位以内に入ると「A特待生」として受講料が全額無料、101位から300位までなら受講料が半額というものなどです。
他にも、塾によって入会金が免除される場合や、授業料が全額免除または減額される場合もあります。
ただす、同じ塾でも募集年度によって内容が異なる場合がありますので、特待制度の利用を考えている場合は、事前によく確認しておきましょう。
キャンペーンや割引を適用する
塾によっては、入会金無料キャンペーンや兄弟割引が用意されている場合があります。キャンペーンは、一般的に授業がスタートする3月から4月あたりに実施される場合が多くなっています。
このようなキャンペーンを利用すれば、数万円単位の費用を節約できる可能性もあります。また、ごく一部の成績優秀者以外でも受けることができるので、誰でも安心して申し込みが可能です。
生徒の兄弟がすでに塾に通っている場合などは、優待特典がないか確認してみるとよいでしょう。
オンライン塾や通信教育を併用する
塾の費用を抑えるためには、オンライン塾や通信教育を取り入れてみることも効果的です。このようなタイプの学習方法は、従来からある通塾するタイプの学習塾と比べると費用が低くなっています。
どのタイプの学習方法であれ、1か所ですべての科目を受講しなければならない訳ではありません。苦手科目のみ通塾タイプの塾で対策し、その他の教科はオンライン塾を利用するなど、複数の学習方法をうまく併用することで費用を抑えることが可能です。
高学年から通い始める
小学生の塾の費用を抑える方法としては、高学年から通い始めることが考えられます。
小学校1~3年生の学習内容は比較的難易度が低く、塾に通わなくても授業についていける生徒が多いです。そのため、授業にきちんとついていけるのであれば、低学年のうちから無理に塾に通う必要はないと言えます。
しかし、4年生以上になると学習内容のレベルが上がり、授業についていけないと感じる生徒も増えてきます。また、中学受験を目指す場合は4年生頃から対策を始めておく必要があります。
したがって、小学生の塾にかかる費用を抑えたい場合は、4年生以上の高学年から通うことをおすすめします。
複数の塾を相見積もりしてみる
小学生の塾にかかる費用を抑えるには、複数の塾を相見積もりしてみることも大切です。塾によって実際にかかる費用は異なるので、いくつかの塾を比較して費用が安く済むところを選ぶのが良いでしょう。
ウェブサイトなどでも費用の目安は掲載されていますが、正確な費用を知るためには資料請求してみることをおすすめします。資料請求をすれば、学年やプランごとの費用がいくらになるかが把握できます。
また、費用について不明点がある場合は、入会する前に相談してみるべきです。費用がいくらになるかをきちんと知った上で検討するようにしましょう。
また、おすすめの学習塾ランキングについて知りたい方は「【学習塾人気ランキング】中学受験・高校受験でおすすめの有名塾や進学塾を比較!」も参考にしてください。