高校受験の勉強はいつから本気になれば間に合う?中学生が高校入試勉強を始める時期を解説!

投稿日:2020/12/11

更新日:2024/03/31

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今後高校受験をすることになる中学生にとっての疑問となるのが、受験勉強をいつから始めれば良いかということです。今すぐに受験勉強を始めなければならないのかと悩んでいる方もいることでしょう。

結論を言うと、高校受験の勉強を始めるべき時期は人によってさまざまです。

もちろん早めに受験勉強を始めた方が学力を伸ばしやすく、合格しやすいと言えます。しかし受験生の中には、中学3年生の夏から受験勉強をスタートして志望校への合格を勝ち取る方もいます。

いつから高校受験の勉強を始めるべきかは決まっているわけではありませんが、この記事では受験勉強を始めるのに適している時期や、早めに受験勉強を開始することのメリットについて取り上げます。

高校受験の勉強はいつから本気になれば間に合う?

高校受験は、人生の中でも大きなイベントの1つです。だいたいいつ頃から受験勉強を始めれば良いのか、いつから本気を出せば間に合うのか気になっている人も多いかと思います。

ただし、高校受験の勉強をスタートさせる時期には正解はありません。自分の現段階の学力レベルや、志望校のランクによっても変わってくるからです。

また、部活動や別の習い事などに取り組んでいる方は、勉強やそれ以外の活動のスケジュールのバランスを取る必要もあります。

そこで今回は、高校受験の勉強をいつ頃から始めれば良いのか、いつ頃始めるとどのような勉強が必要なのかについて紹介します。

※おすすめの高校受験の塾が知りたい方は「高校受験の塾ランキング!おすすめの大手進学塾や有名塾を比較して紹介!」をぜひ参考にしてください。

中学生は高校入試勉強をいつから始めるべきかに関する意見

高校入試は一般的に中学3年の1月〜3月ごろに行われます。そのため、中3の冬までには志望校のランクに見合った学力を身につけておく必要があります。

中学生が高校入試の勉強を始める適切なタイミングについては、大きく分けると2パターンの意見があります。それぞれの意見とその理由を見ていきましょう。

早いに越したことはない

一つ目の意見は「できるだけ早い時期からスタートさせる」というものです。実際に、中学1、2年からすでに受験を見据えた勉強をしている生徒もたくさんいます。

入試では、高校が定めている基準となる学力をクリアした生徒が合格できます。そのためには当然スタートダッシュをした方が有利になりやすく、できるだけ早い時期から勉強を始めておくことが合格に近づくためのポイントです。

遅くとも中3の夏には始めるべき

部活動に真剣に取り組んでいる生徒にとっては、中学1、2年のうちから受験勉強に時間を費やすのはなかなか難しいでしょう。この場合は、遅くとも中学3年生の夏には受験勉強をスタートさせるのが好ましいです。

最後の大会を終えた後の夏からしっかりと切り替えて受験対策をすれば、高い集中力を持って受験勉強に取り組むことができます。部活動に費やしていた時間をそのまま受験勉強に充てれば、1日のスケジュール管理がしやすいです。

とはいえ、ゼロの状態から受験勉強を開始すると、中3の冬までに間に合わない可能性があります。

そのため、日頃から授業や期末テストにしっかり取り組んでおくこと、自分の得意不得意をしっかりと理解しておくことが重要です。自分の学力と志望校を照らし合わせて、必要に応じて塾や家庭教師を利用することも検討しましょう。

志望校のレベルや自分の現在の学力によっても変わる

志望校のレベルや自分の現在の学力によっても、いつから入試勉強を始めるべきかは変わってきます。そのため、志望校のレベルや自分の現在の学力を照らし合わせて、逆算して学習スケジュールを組むようにしましょう。

例えば、現時点の学力では志望校への合格の見込みが薄いというような場合であれば、早い時期から入試勉強を開始して本番までに十分な学力をつけられるような学習スケジュールが必要となります。まずは自分の学力や志望校のレベルを把握することが大切です。

まずは目の前の定期テスト対策が重要

高校受験のための受験対策も大切ですが、まずは目の前の定期テスト対策も疎かにしてはいけません。受験のためだけに勉強するのではなく、日頃からきちんと学ぶ姿勢を持っておくことが重要です。

なぜなら高校受験で求められる学力や知識は、中学で学ぶ学習範囲からの出題になるからです。日頃からきちんと定期テスト対策ができていれば、高校受験への対策もかなりしやすくなると言えるでしょう。

また学期末に行われる定期テストの結果は成績にそのまま反映されます。定期テストの結果が悪いと、成績が悪くなり、内申点が下がることになるでしょう。

特に推薦入試や公立高校の受験では、内申点が悪いとどれだけ受験当日のテストに成功しても不合格となる場合があるので注意です。高校受験を意識するのであれば、まずは定期テストで高い点数を目指すことから始めてみましょう。

また、高校受験において塾に通うべきなのか、いつから通うべきなのか知りたい方は「高校受験の塾はいつから通うべき?中学生が塾に入る時期を徹底調査!」もぜひ参考にしてください。

高校受験の勉強はいつから?志望校別に解説

高校受験の勉強はいつから始めれば良いのでしょうか。ここでは、志望校別に勉強を始めるべき時期を解説します。

公立高校を目指す場合

入試の時期

公立高校の入試の時期は、おおよそ1月下旬~3月中旬となっています。一般入試と推薦入試があり、一般入試は2月中旬以降であるのに対し、推薦入試は1月下旬~2月中旬とやや早いため、その分早めの対策が必要となります。

勉強を始めるべき時期

勉強を始めるべき時期のひとつが、中学3年生の4月です。周囲の生徒も受験対策を始めることが多い時期であるため、自然に勉強しようとする意識が高まります。受験まで1年弱の期間があるので、十分な対策がしやすいです。

また、部活動に力を入れている方の場合は、部活動を終えて中学3年生の夏から本格的に勉強を始めるという方法もあります。ただし、夏から勉強を始める場合は時間的な余裕があまりなく、レベルの高い志望校への合格は厳しい場合があります。

私立高校を目指す場合

入試の時期

私立高校では、1月中旬~2月中旬に入試が行われています。公立高校と比較すると、やや入試の時期が早くなっています。一般入試は2月上旬~2月中旬の実施が多く、推薦入試は1月中旬~1月下旬の実施であることが多いです。

勉強を始めるべき時期

私立高校を目指すのであれば、中学1年生や2年生の段階から受験を見据えた勉強を始めることをおすすめします。私立高校は公立高校と比較して入試難易度が高いことが多く、合格には十分な対策が求められます。

中学1年生や2年生などの早い時期から勉強に取り組み、学校の授業内容を完全に理解しておくことで、受験本番までに余裕をもって学力をつけることができます。学力を順調に伸ばすことができれば、志望校のランクを上げることも可能となります。

高校受験の勉強を早めに開始するメリット

高校受験の勉強を早めに開始することには、どんな意味があるのでしょうか。ここでは、3つのメリットを取り上げます。

基礎学力が定着するから

実は高校入試で出題される内容のうち、中学1・2年で習う内容が6割を占めています。そのため1・2年の早い段階から勉強をスタートさせ、基礎力を身につけることで受験勉強の土台ができます。

また早い段階から高校受験を意識した勉強を進めておくことで、苦手科目や苦手分野の対策もしやすくなります。受験期になってから再び学び直すのではなく、わからないことがあった段階で予習・復習をきちんと行うことで、中1から2年で学ぶ基礎を定着させることができるのです。

例えば英語は、いきなり入試問題を解こうとしても基礎が身に付いていないと理解がしづらく難易度を高く感じてしまいます。ですが中1・2年で学ぶ単語や文法を知っているだけで、読める、わかる文章が多くなり点数も一気に向上します。

さらに中学3年で学ぶ範囲の学習は、中1・2年で学んだ知識の応用が多いです。早く受験勉強を始めていれば、中学3年の範囲もスムーズに理解がしやすくなります。

このように基礎をしっかりと身につけておくと、応用力が必要な受験対策も問題なく行えるでしょう。

勉強の苦手意識が生まれにくいから

早い段階から勉強を始めていると、学校の授業に遅れをとらず苦手意識が芽生えにくいです。さらに、前もって勉強を始めておくことで心に余裕が生まれるので、試験本番でもリラックスしやすいというメリットがあります。

高校入試ではパッと見で難しく感じても、よく読めば基礎知識で解けるような問題が多く出題されます。早く勉強をスタートさせて勉強の経験を積むことで、単純に学力が向上するというだけでなく、落ち着いてテストを解けるような能力も身につけることができるでしょう。

「一度解いたことがある」「昔どこかで学んだことがある」という経験の繰り返しで、知識は定着していきます。知らない、わからないという考えからくる苦手意識も、早く受験勉強を始めておくことで払拭できるようになるでしょう。

内申点対策になるから

高校受験の勉強を早めに始めておくことで、内申点対策になるというメリットもあります。高校受験では入試の得点と内申点によって合否が判定されるため、合格のためには普段から内申点を高めておくことも重要となります。

早くから受験に向けた勉強をすることによって、学校の授業の内容がきちんと理解できるようになるので、定期テストでも良い成績を残せるようになります。定期テストの成績が上がれば、結果として内申点も高くなりやすいです。

高校によっては、入試の配点のうち半分以上を内申点が占めるケースもあります。つまり内申点が良いだけで、志望校の合格可能性を一気に高められることになります。

受験勉強で対策する範囲と中学で学ぶ範囲はほぼ同じです。受験を意識して日頃の学習に取り組むことが、内申点対策に直結し、高校入試の合格に一歩近づくきっかけとなるのです。

成績があればさらに上の志望校も狙えるようになるから

早い段階から受験勉強をスタートさせ成績を伸ばすことができれば、さらに上位の志望校も狙えるようになります。「できるだけ学力の高い学校に進学したい」「志望校の選択肢を広げておきたい」という方こそ、早めの勉強に取り組むようにしましょう。

例えば早く受験勉強を進めて偏差値を高めることができれば、難関校、進学校と呼ばれるような高校も目指せるようになるでしょう。ハイレベルな高校に進学できれば、のちの大学受験にも有利に働きます。

また成績が上がり評定平均が上がれば、出願できる高校そのものも増えます。高い評定を要求されるようなトップレベルの公立高校や、ボーダーの高い私立高校の併願受験などもクリアできるでしょう。

そして学校によっては、推薦入試での合格を狙える場合もあります。推薦を受けられる内申点の基準をクリアできていれば、志望校に一般入試だけでなく推薦で出願することも可能です。

自信を持って本番に臨めるから

勉強を前もってスタートさせ、長い期間積み重ねてきたということは、確かな自信につながります。入試本番にも、きっと自信を持って臨めるようになるでしょう。

単純に学力だけが高くても、入試本番は緊張から実力を発揮できないということもあります。またケアレスミスをしてしまい、点数が本来の実力から大幅に下がってしまうということもあり得ます。

特に付け焼き刃で受験勉強を済ませてしまった場合は、本番慣れしていないことから緊張やミスが起こりやすいです。しかし受験勉強を通して自信を身につけることができれば、落ち着いて本番を迎えることができ、高得点にもつながりやすくなります。

【時期別】高校受験の勉強方法

受験勉強を始めるタイミングによって、適した勉強方法は変わってきます。高校受験をベストな状態で迎えられるための勉強方法を、勉強の開始時期別にご紹介します。

中学1年生

中学1年生から勉強を始める場合、「毎日勉強する習慣をつけておくこと」「基礎力をしっかりと身につけること」が重要です。

先ほどもお伝えしたように、高校受験では中学1年生で学ぶ基礎ができているかどうかがとても重要です。毎日の予習・復習を徹底し、まずは授業の内容でわからない点を作らないようにしましょう。

また余裕がある方は、2年生で学ぶカリキュラムを先に予習しておいても良いでしょう。ただし、無理をして先行学習をして苦手科目や分野を作ってしまうよりも、まずは基礎力の強化に努めるべきです。

そして一度学んだことを忘れないためには、反復して学ぶことが大切です。定期テストのための一夜漬けではなく、コツコツと積み重ねて勉強ができるようにしましょう。

中学2年生

中学2年になると、中1よりも学校での学ぶスピードが早くなり、内容も難しくなってきます。さらには部活動や学校行事、友達との時間など、勉強以外のことに費やす時間も増えてくるでしょう。

中学2年生から勉強をスタートさせる場合は、1日のスケジュールをうまく立てて、計画性を持って勉強することが大切です。授業で習ったことは、その日のうちに復習する時間を作ることをおすすめします。

また例題を解くことで、習った内容を定着させましょう。定期テストのタイミングで単元ごと復習し、抜けている部分がないかチェックすることも大切です。もし理解ができていない分野や曖昧な部分がある場合は、そのままにせず再度勉強し直しましょう。

中学3年生4月〜8月

中学3年生の春になると、受験まで残り1年を切りいよいよ本格的な受験勉強がスタートします。まずは夏になる前までに、中学1、2年で学んだ範囲の復習をしておきましょう。

特に苦手な科目や苦手な範囲がある場合は、この時期にしっかりと克服しておきましょう。苦手が克服できると、受験で失敗するリスクを下げられ、入試本番も自信を持ってリラックスして試験に臨めるでしょう。

また、中学3年生で学ぶ範囲の対策もおろそかにしてはいけません。中学1、2年の復習と並行しながらも学校での授業を大切にし、定期テストで高得点を取れるように努めてください。

そして、得意不得意を理解して苦手を克服するためには、多くの例題に触れておくことをおすすめします。参考書の問題を一つずつ解いていくことで、学ぶべき内容がしっかりと身についていきます。参考書は、夏までに一通り終えておくことを目標にしましょう。

中学3年生9月〜本番

中学3年生の夏が終わる頃からは、いよいよ受験勉強も大詰めに入ります。志望校対策として、過去問や模擬テストをこなしていきましょう。

ただ学ぶだけではなく時間配分なども気にしながら実際の問題を解くことで、試験本番に対する実践力が身に付きます。また過去問は直近3年分以上を解き、解いた後には必ず間違えた箇所の復習もしっかりと行ってください。

また受験本番では、集中力や体力も重要になります。本番のように数時間集中して問題を解き続けられるかどうか、自宅や行き慣れた塾以外の場所でもリラックスできるかどうかという練習も行いましょう。

入試期間中は、気温変化が激しく風邪をひきやすい時期でもあるので、栄養バランスの取れた食事や睡眠時間など、健康管理にも気をつけましょう。

また、高校受験に向けた科目別の勉強法が知りたい方は「高校受験の勉強法まとめ!科目別の勉強方法・やり方はどうすればいい?」をぜひ参考にしてください。

高校受験の勉強をいつから始めるかに関するよくある質問

受験勉強は中3からでも間に合う?

ここまで説明してきたように、受験勉強を始めるべき時期は人によって異なります。いつまでに始めないと間に合わないという期限はなく、中3から受験勉強を始めたとしても志望校に合格できる人もいます。

ただし、本気で志望校への合格を目指すのであれば、受験勉強を始めるのは早いに越したことはありません。早い段階で受験勉強を始めておけば、それだけ受験対策を充実させることができるため、志望校合格に近づくことができます。

中3の夏はどのように過ごせば良い?

中3の夏休みには、塾や予備校で実施される夏期講習や夏合宿といったイベントに参加することをおすすめします。夏期講習や夏合宿ではそれまでに学んできたことを総復習し、苦手分野があれば重点的に学習して克服することができます。

夏休みのうちに苦手をなくしておくことで、その後の受験対策がスムーズに進みます。また、これらのイベントには多くの受験生が参加するので、自分も学習しようという意識が働き、学習へのモチベーションが高まります。

受験勉強を始める前にやるべきことは?

受験勉強を始めるにあたっては、志望校の入試日程から逆算した年間の学習スケジュールを作成するべきです。まずは志望校の入試に関する情報を集めて、日程や出題傾向、難易度などを把握しましょう。

そして、定期テストや模擬試験の成績を参考に、志望校の入試難易度と自分の現時点での学力にどの程度の差があるかを確認します。その差を埋めて合格に必要な学力をつけるための学習計画を立てて、年間の学習スケジュールを組んでみると良いでしょう。

受験予備校である武田塾の受験相談では、学習スケジュールを一緒に考えてもらうことができます。

自分の学習進度や志望校のレベルに応じたアドバイスが受けられるので、志望校の入試について詳しい情報が知りたい方や、受験に向けた学習スケジュールを自分だけで考えるのが難しいと感じる方は、一度武田塾で相談してみると良いでしょう。

また、武田塾の口コミや評判をさらに詳しく知りたい方は、「【武田塾】口コミ評判はどう?料金(費用)・合格実績は?」も参考にしてください。

さらに、おすすめの学習塾ランキングについて知りたい方は「【学習塾人気ランキング】中学受験・高校受験でおすすめの有名塾や進学塾を比較!」も参考にしてください。

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