塾の面談で保護者が聞くべきことや質問内容!親だけ参加の場合がある?服装や手土産は?

投稿日:2020/05/09

更新日:2024/03/31

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お子さんを塾に通わせていると、保護者面談が行われることがあります。しかし、保護者面談にどう対応すれば良いか困る親御さんも少なくありません。

「保護者面談ではどんなことを聞けば良い?」
「保護者面談に行くときのルールが知りたい」
ときになる方は、ぜひ参考にしてください。

今回の記事の内容をまとめると、以下のようになります。

・予備校の保護者面談は大きく分けて「入塾時面談」「定期面談」の2種類がある
・定期面談は年に2~3回、20〜30分程度実施される
・面談の内容は「塾での学習の様子の共有」「模試結果の確認やフィードバック」「目標や志望校の確認・再設定」など
・保護者からの質問は、相手が自由に応えられる具体的なオープンクエスチョンにするべき
・面談は私服でも良いが、フォーマルな服装の方が印象は良い
・面談に手土産は無理に持っていく必要はない

塾の保護者面談とは?

塾で行われる保護者面談には、大きく分けて2種類があります。

2種類の面談とは、入塾時面談と定期面談のことです。それぞれ面談の意味が違ってくるので、入塾の前にきちんと理解しておきましょう。ここでは2つの面談について詳しく紹介します。

※おすすめの学習塾ランキングについて知りたい方は「【学習塾人気ランキング】中学受験・高校受験でおすすめの有名塾や進学塾を比較!」も参考にしてください。

入塾時面談

入塾時面談とは、その名の通り入塾するときに行われる保護者面談のことです。多くの塾では入塾の際に保護者面談を実施することになっていて、そこでは塾の指導方針の説明やお子さんの学習状況や志望校の共有、今後の指導計画の作成などが行われることになります。

塾によって入塾時面談の内容やかかる時間は異なりますが、面談時間はおよそ30〜60分程度であることが多いです。

入塾時面談は塾に入ってからどのような学習を進めていくかを決めるための重要な場ですので、お子さんの学習の状況や進路についてきちんと話せるように準備しておいてください。入塾時面談の内容が不十分だと、指導方針にズレが生じてしまうおそれがあります。

定期面談

ほとんどの塾では通塾後にも定期的に保護者面談を実施しています。定期面談は、主に塾長または講師、生徒、保護者で行われる3者面談となります。

お子さんを塾に通わせるとなると、このような面談が定期的に行われるので、定期面談についてもきちんと理解しておくようにしましょう。以下では、定期面談の詳細について説明していきます。

塾の保護者面談(定期面談)の概要

実施期間や回数

定期面談は、一般的な塾においては年に2~3回ほど行われています。面談が行われるシーズンとしては、春期講習前(2,3月)、夏期講習前(6,7月)、冬期講習前(11,12月)があげられます。

これらの時期に定期面談が実施される理由としては、それまでの学習状況を振り返る機会となることや、予習や復習をするのに絶好のタイミングとなる長期休暇中の季節講習で、どの授業をとるかが話題になるからです。今後の学習方針を確認するのに重要な面談となります。

面談時間

定期面談のために取られている時間はだいたい20〜30分程度です。限られた時間となりますので、聞きたいことを事前にメモしておくことが大切です。

ただし予備校によっては、希望すれば定期面談を延長したり、別日に追加で実施してもらえることもあります。面談してみて話がまとまらなかった場合などには、追加を依頼してみると良いでしょう。

面談内容

塾での学習の様子の共有

塾や予備校の定期面談では、お子さんの授業態度や宿題実施状況などの学習の様子の共有を受けることになります。

塾はただ通わせているだけではなかなか成績が伸びません。やる気の有無や課題のこなし具合で、お子さんの成長は大きく変わります。

定期面談ではお子さんがきちんと学習できているか、順調に学習が進んでいるかといったことを確認しておきましょう。保護者にとって塾や予備校内で学習している様子を知る機会はほとんどないため、定期面談は貴重な機会であると言えます。

また定期面談では、授業以外のことも確認ができます。自習室での様子や同級生・講師との人間関係など、塾での過ごし方も聞いておきましょう。

まずは学習の様子を共有し、良い環境で学べているかを確認しましょう。学習環境に関する不安などがある場合は、些細なことでも伝えるようにしておきましょう。

模試結果の確認やフィードバック

定期面接の際には、直近で受けた模試結果をふまえて得意分野や苦手分野の確認とフィードバックを受けることになります。

お子さんの学習の成果を確認し、今後どのようにして苦手分野の克服を進めていくかを相談することができます。お子さんの学習進度を把握する機会なので、きちんと聞いておきましょう。

苦手分野ができてしまうことには必ず理由があります。一人ひとり状況は異なっていて、お子さんによって「何が苦手かすら認識できていない」という場合もあれば「点数はまだ伸び悩んでいるけれど、基礎固めが徐々にできている」という場合もあります。

苦手の状況によっても今後の取り組みや対処方法が変わってくるので、細かいフィードバックを受けることが重要です。どんな部分が不足しているかを共有することで、塾での学習はもちろん自宅での学習や自習時間での取り組みをうまく変えていくことができるでしょう。

また苦手に限らず得意分野に関しても、どのようなプロセスで結果を出すことができたのかを綿密に確認しておくと良いでしょう。得意なことがはっきりすれば、それだけお子さんの自信にも繋がります。

目標や志望校の確認・再設定

定期面談の中では、定期テストの順位や内申点の目標、志望校について確認したり再設定することもあります。お子さんが志望校に合格するために十分な学力がに身に付けられているか確認しておきましょう。

志望校のレベルを変更しなければならない場合には、新しい志望校をどこにするかについてもきちんと相談しておきましょう。お子さん本人の目標や意思が変わった場合も、ここで相談しなおすことができます。

塾や予備校には、毎年多くの合格者を輩出してきた実績とノウハウがあります。そのため目標や志望校を定める際にも、お子さんが目指せる学校がどこなのか、どんな勉強をいつ頃からしておくべきかなど具体的な内容についてもできるでしょう。

そして定期的な面談をすることで、当初計画していた学習計画からズレが生じてしまった場合でも軌道修正が可能になります。

季節講習の提案

個別面談においては、長期休暇の過ごし方の指導やおすすめな季節講習の受講科目の提案がされることもあります。長期休暇は、今まで習ったことをおさらいして身につけるチャンスでもあるので、効率的に科目を受講しましょう。

多くの生徒は、苦手科目を受講して総合力を高めたり、普段は取り扱わないような応用問題や志望校に合わせた対策講座を受講していきます。春期講習や夏期講習、冬期講習でそれぞれ受けられる講座が異なるので、お子さんの学習状況に合わせて必要なものを選んでいきましょう。

なお季節講習や対策講座は、通常の授業とは別料金になるケースがあるので注意です。保護者の方は講師の提案を一方的に受け入れるのではなく、説明をきちんと聞いた上で料金も考えながら検討していくと良いでしょう。

保護者からの質問

定期面談では、保護者から塾長や講師に対して、何か質問したいことがあれば実際に聞いてみることができます。お子さんの学習について不明な点を解消するための良い機会なので、事前に具体的な質問をいくつか準備しておくことをおすすめします。

質問は学習内容や進路に関することはもちろん、その他の気になることでも構いません。学習の態度や人間関係など、成績やテストの点数だけではわからないような内容を質問しておくのも良いでしょう。

ただし抽象的な質問や、講師が答えられないような質問をしては面談時間の無駄になってしまいます。どんなことを聞きたいのか、前もってまとめておくようにしましょう。

以下では、定期面談の際にはどういったことを聞いておくべきかについても紹介します。

塾の面談で保護者が聞くべき質問内容

定期面談の際の保護者の質問について重要となるのが、なるべく具体的な質問をするということです。

「うちの子供はちゃんと勉強していますか?」、「志望校に合格できそうでしょうか?」といったような抽象的な質問をしても、抽象的な回答しかもらえないことが多いです。

より具体的な質問をすることで、お子さんの塾での様子を把握できるだけでなく、塾が普段からお子さんをしっかりと見てくれているのかどうかを測ることができます。

さらに、質問をしておくことで今まで以上にしっかり見ようと塾側がお子さんへの関心を高めてくれるというメリットもあります。

質問をする上では、クローズドクエスチョンではなくオープンクエスチョンにすることで具体的な質問ができるようになるので、塾長や講師が自由に答えられるような具体的なオープンクエスチョンにするよう意識してください。

以下では、保護者が定期面談で聞いておくべき具体的な質問の例について、いくつか取り上げてご紹介していきます。

今後成績を〇〇点(順位を〇〇位)を上げるにあたって何が必要でしょうか?

これは、塾が普段からお子さんを見ているかどうか測ることができる質問です。得点や順位ではっきりとした数字を出すことで、より具体的な塾の成績向上に向けた考え方を聞くことができます。

お子さんの現在の成績について正確に把握した上で計画を練ってもらうため、学校で受け取った成績表や受けた模試の結果は必ず持っていくべきです。成績を向上させるために必要なものが何かアドバイスしてもらえたら、それをきちんと実践できるようにしましょう。

今後の目標達成に向けての指導計画を教えてください

定期面談の際には、今後の指導計画についての質問をしておくことで、塾としての具体的な指導ノウハウや指導体制について知ることができます。

具体的な例としては、いつから受験対策に切り替わるのか、過去問はいつから着手するのかといったことがあげられます。

また、このような指導計画について確認しておくことで、予定通りに学習が進んでいるかを判断できるようになります。学習進度に不満があるようなら、面談で伝えることで指導計画を見直してもらえることもあります。

塾内での友好関係はどうですか?

塾での友好関係を確認したいときの注意点としては、「塾に友達はいますか?」ではなく「友好関係はどうですか?」とオープンクエスチョンで質問をするということです。

このような形の質問にすることで、友達がいる・いないのほかにも、うまくいっていない友達や先生がいないかもヒアリングすることができます。

ただ友達ができているかを確認するのではなく、塾内での友好関係に不安要素がないかどうかを幅広く確認できるようにオープンクエスチョンにして質問しましょう。

家族が気をつけるべきことはありますか?

この質問をしておくことで、家族ができるお子さんの学習に対してのサポートを知ることができます。さらに塾側としても、保護者もここまでサポートしてくれているのだから、絶対にお子さんの目標を達成させてあげたいと気が引き締まるという効果が期待できます。

保護者はどのようなことに気を付けたらいいのか、なるべく具体的なアドバイスをもらえるようにオープンクエスチョンにして、もらえたアドバイスをもとにきちんと実行するようにしましょう。

塾の面談を有意義なものにするポイント

塾の面談は回数や機会、時間などが限られているので、せっかくなら準備をした上でできるだけ有意義なものにしていきましょう。ここからは、塾の面談を有意義なものにするための3つのポイントを解説していきます。

学校の定期テストや通知表を提示する

塾の面談に参加する際は、学校の定期テストや通知表などを持参し提示するようにしましょう。

学力や成績がはっきりとわかる定期テストの結果や通知表があれば、目標が具体的に設定できます。塾講師もお子さんの学力を把握しやすくなり、より具体的な提案をしてくれるようになります。

また学校のテストや通知表を持参することで、保護者が子どもの成績を気にかけているということを塾側にアピールできます。塾だけでなく、学校の成績を伸ばすための工夫や計画も練ってくれるようになると期待できます。

なお持参する成績は直近のものだけでなく、前回のものも併せて提示すると良いでしょう。比較対象があると、現在の成績だけでなく成長具合まで伝わりやすくなります。

さらにテストは点数の結果だけでなく、答案用紙そのものを持ち込むのもありです。

ホームページではわからないことを中心に質問する

時間の限られた定期面談では、できるだけホームページではわからないような内容を中心に質問するように心がけましょう。自身で調べればわかるようなことは、時間の無駄になるのでできるだけ質問しないようにしましょう。

例えば塾の基本方針や合格実績、自習室の有無などは、ホームページを見れば簡単にわかります。気になる場合は塾の実績ページを検索してみましょう。

一方で、リアルな教室の環境や講師の様子などはあまりホームページではわからないので、質問する価値があります。特に不安を感じることや、疑問に思うことがあれば積極的に質問してみましょう。

聞きたいことは事前にメモしておく

1回30分程度と時間の限られた定期面談では、質問できる内容の数も限られています。聞きたいことを漏らさずに聞けるよう、質問は事前に箇条書きにしてメモにまとめておきましょう。

質問をまとめたメモや筆記用具は必ず持参しましょう。メモを見ながら質問することで、抽象的ではなく具体的な質問ができるようになり、きちんとした回答もしてもらえるようになります。

また質問のほか、塾に対する要望などもあればメモにまとめておきましょう。

ただし要望がある場合は、できるだけ丁寧に伝えるようにしましょう。一方的に愚痴や不満を言ってしまわないよう、どのような伝え方をするのかも前もって考えておくと良いでしょう。

親だけ参加する塾の面談もある?

塾の保護者面談には、親だけが参加するものもあります。

親だけが参加する面談の狙いとしては、お子さんがいる場合には話しづらい、聞きづらいような内容でも話せるということが挙げられます。面談ではお子さんの進路や態度などデリケートなことも話すことが多いため、お子さんの前では直接話しづらいと感じるような質問もあります。

例えば、お子さんが志望校に合格できる見込みがあるのかはっきり聞きたい場合など、回答によってはお子さんが傷つくような質問は、親だけの方が聞きやすいです。

また、お子さんの家庭での生活態度や、家庭学習の様子など、本人の前では話しづらいようなことで悩みや疑問がある場合も、親だけの面談で聞いておくべきと言えます。

塾の面談時の服装や手土産などのルール

服装はどんなものを着ていくべき?

塾での面談に着ていく服装には特に決まりはないので、私服で行っても特に問題はありません。

ただしフォーマルな格好の方が、塾長や講師にきっちりとした印象を与えることができ、改めてしっかりとお子さんを指導しようという気持ちにさせるというメリットはあります。私服のままでも構いませんが、余裕があればきちんとした服装にしましょう。

手土産は持って行った方が良い?

塾での面談の際に、たまに手土産を持っていく人がいます。しかし、面談に当たっては菓子折りなどの手土産は特に必要はありません。もちろん持って行って拒否されるようなことはありませんが、気を遣わせてしまうので無理に持っていく必要はありません。

どうしても手土産を用意していくのであれば、簡単な菓子折りにしましょう。ただし、持っていく際は持ち歩き時間を考慮して、温度管理が必要なものや傷みやすいものは避けるべきです。

また、あまり賞味期限の近いものを渡すと相手が困ってしまう可能性もあるので、賞味期限に余裕のあるものを選ぶことも大切です。高価なものを持っていくのはかえって相手に負担を感じさせるため、極端に高級なものを持っていくのは避けた方が無難です。

追加で授業をとるように勧誘されるの?

塾の面談の際には、追加の授業や季節講習の授業を受けるように勧められることがあります。

不要な勧誘をされていると感じてしまうこともありますが、塾としてはお子さんのために勧めているので、お断りするのであればその提案をしっかり聞いた上でお断りすれば問題ありません。その講座を受けるかどうかは、まずは話を深く聞いてみて判断しましょう。

また、おすすめの学習塾ランキングについて知りたい方は「【学習塾人気ランキング】中学受験・高校受験でおすすめの有名塾や進学塾を比較!」も参考にしてください。

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