高校受験の推薦とは?推薦入試の種類や向いている学生の特徴、内申点対策を解説!
投稿日:2021/01/24
更新日:2023/03/12
目次
高校受験の推薦とは?
高校受験の推薦入試とは、高校ごとの推薦基準を満たした学生が、中学校長の推薦を受けて出願することができる入試方式です。面接や小論文、調査書の成績によって合否が判定されます。
推薦基準は主に内申点ですが、高校によってさまざまな基準が設けられていることがあります。一般入試では大学が定めた学生像と一致していることが求められますが、推薦入試ではまず推薦基準を満たしていることが求められます。
推薦入試の日程は基本的に一般入試よりも先の時期となっていて、1月上旬から2月上旬にかけて実施されるのが主流です。推薦入試では受験科目として学科試験が課せられることは少なく、面接試験と小論文試験を受けるだけの場合がほとんどです。
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高校受験の推薦入試の種類
高校受験の推薦入試では、一般推薦と文化・スポーツ等特別推薦の2種類の入試方式があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
一般推薦
一般推薦は、さらに学校推薦と自己推薦に分けられます。
学校推薦
学校推薦は、高校ごとの推薦基準を満たしていれば、中学校長の推薦を受けて出願することができます。推薦基準は基本的に内申点のみで、基準以上の内申点があれば誰でも出願可能です。
ただし、学校側が生徒の選定を行う方式であるため、必ず出願できるというわけではありません。また、出願に当たっては中学校長による推薦状が必要となります。自分で記入した推薦状では出願できないので注意しましょう。
自己推薦
自己推薦とは、高校が定める内申点の基準を満たしていれば、中学校長の推薦なしで出願できる入試方式です。基準を満たせば誰でも出願できますが、自分の力だけで自分を推薦する必要があるため、合格するのは簡単ではありません。
また、人気の高校では自己推薦で出願する学生も多くなるので、競争が激しくなりやすい傾向もあります。入試で強みとなるような長所を持ち、それを自分でアピールできる力のある学生に向いている入試方式です。
文化・スポーツ等特別推薦
文化・スポーツ等特別推薦は、学生の文化やスポーツにおける長所を生かして出願できる入試方式です。推薦の基準は高校ごとに違いますが、学力ではなく文化やスポーツでの実績が必要となります。特別推薦は、以下の2つに分けることができます。
一芸推薦
一芸推薦は、学生の個性や特色を評価する入試方式です。美術や音楽といった文化的・芸術的な活動などで、実績を残している学生が出願することができます。
どんな分野の活動を評価するかは高校によりますが、出願するためには全国レベルで入賞するなどの実績が求められます。高校によっては実際に作品を提出させられることもあります。美術や音楽などの文化的な活動に精力的に取り組み、実績も残している学生に向いている制度です。
スポーツ推薦
スポーツ推薦は、学生のスポーツ分野における技能を評価する入試方式です。どのスポーツを評価するかは高校によって異なるため、自分が取り組んでいる種目を生かせるかはよく確認しておく必要があります。
スポーツ推薦に出願するためには、その種目における技能に優れていることに加えて、全国大会や県大会で入賞するなどの実績が求められます。スポーツの分野で優れた技能を持ち、大会でも上位入賞するなどの実績を持つ学生に向いている制度です。
高校受験の推薦入試の2つの出願形式
高校受験の推薦入試には専願と併願の2つの出願形式があります。それぞれの出願形式の特徴について見ていきましょう。
専願(単願)
専願とは、合格した場合には必ずその高校に入学することになる入試方式で、出願した場合には他の高校の一般入試を受けることができません。
受験する高校を1校だけに限定する必要がありますが、専願を選択することで内申点が他の生徒より低くても推薦してもらえる場合があります。したがって、志望校をどうしても進学したい1校だけに絞れている学生や、内申点が他の生徒より下回っている学生に向いている制度と言えます。
併願
併願とは、第一志望校が不合格となった場合に、必ずその高校に入学することを確約して出願する入試方式です。専願(単願)とは異なり、推薦入試に合格した場合でも他の高校の一般入試を受けることができます。
第一志望校を目指しつつ、推薦入試も受けることができますが、その分推薦基準が高く設定されていることが多いです。どうしても入学したい高校が別にあるが推薦入試も受けておきたいという学生や、学力に優れ推薦基準を満たせる学生に向いています。
高校受験の推薦入試に向いている学生の特徴
挑戦が好きな生徒
何事にも挑戦することを好む学生は推薦入試に向いています。例えば部活動や生徒会、ボランティアなどで一定の成果を残した生徒は、学校長のからの推薦をもらいやすいです。
そのため、学校の授業以外の課外活動に積極的に挑戦して結果を残している生徒にとって、推薦入試はおすすめの入試方式であると言えます。
授業態度が良く先生に好かれている生徒
授業態度が良く先生に好かれている生徒も推薦入試に向いています。推薦入試に出願するための基準として特に重要となるのが内申点ですが、授業をきちんと受けていれば内申点の評価が高くなりやすく、問題行動で評価が下がることもありません。
また、先生からの印象を良くしておくことで、学校による推薦を得やすくなりることもあります。
コミュニケーション能力や文書作成能力が高い生徒
コミュニケーション能力や文章を書く力に優れている学生も推薦入試に向いています。これは、推薦入試では面接や小論文が課せられているためです。
コミュニケーション能力に優れていれば面接官と適切な受け答えをして面接の評価を高めることができ、論理的に自分の意見を述べることで小論文でも高い評価を得ることができます。
高校受験の推薦入試で合格するポイント
まずはとにかく内申点が大切
高校の推薦入試を利用するには、何よりも内申点が重要となります。高校の推薦入試では、基本的に内申点が推薦基準として設けられているので、十分な内申点が確保できなければそもそも出願することができなくなります。
逆に言えば、極端に欠席数が多いなどの問題がなければ、内申点の基準を満たすだけで推薦入試での合格を目指すことができます。推薦入試への出願を考えている学生は、とにかく内申点を高めることに力を入れましょう。
そして内申点を高めるには、定期テストの点数や授業態度が重要です。定期テストは日頃の授業の理解度を確かめる試験のため、毎回の授業の予復習をしっかりすることで高得点を目指しましょう。
部活動や課外活動に積極的に参加すべき
高校受験の推薦入試を利用したいのであれば、部活動や課外活動に積極的に参加すべきです。推薦を受けるためには内申点を高めることが重要ですが、内申点は学力だけで評価されるわけではありません。
部活動や課外活動に取り組む姿勢も、内申点の評価に含まれることがあります。そのため、高校受験の推薦入試を利用するつもりがあるなら、普段から勉強以外の活動にも積極的に取り組んでおきましょう。
部活動で大会に出場したり、ボランティア活動に参加したりといった実績を残しておくと効果的です。自分の好きなことや得意分野を生かせる活動がないか探してみましょう。
志望大学を早めに決めて出願条件を確認しよう
高校受験の推薦入試で合格するためには、志望校を早めに決めて出願条件を確認することがポイントとなります。
推薦入試の出願条件は高校によって異なるので、早めに志望校を決めてその出願条件を正確に把握しておくことが必要です。志望校の出願条件はきちんと確認し、確実に満たせるようにしておきましょう。
また、早めにどの高校の推薦入試を受けるのか決めておくことができれば、余裕を持って志望校別の推薦入試対策を進めておくことが可能となります。早い段階で対策を始めることができれば、それだけ入試でも有利になると考えられます。
時事ニュースにもアンテナを貼り面接対策を
高校受験の推薦入試で合格するポイントとなるのが、時事ニュースにもアンテナを張って面接対策を行うことです。
推薦入試の面接では志望動機や自己PRを述べるよう求められることが多いですが、時事ニュースを取り上げた質問をされることもあります。そのため、普段から時事ニュースに触れていなければ質問に対して答えることができず、面接の評価を下げてしまう可能性があります。
時事ニュースの内容をきちんと理解するほか、それに対する自分なりの意見も考えておきましょう。本番と同じ形式の模擬面接を受けるなどして、本番の空気に慣れておくことも大切です。
高校受験の推薦入試がしたい方は学校の定期テスト対策をしよう
推薦を得るために重要となる内申点を上げるには、学校の定期テスト対策をすることが大切です。中学校での成績は定期テストの得点による評価が大きいため、定期テストで高得点を取ることが結果的に内申点を高めることにもつながります。
塾によっては通っている中学校別の定期テスト対策を実施しているところも多いので、そういった塾に通うことで内申点アップが期待できます。高校推薦入試を目指す方は、まずは定期テスト対策に取り組みましょう。
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