学習塾の選び方や失敗しないためのポイントを徹底解説!
投稿日:2020/05/09
更新日:2024/10/14
目次
おすすめな学習塾の選び方
みなさんは学習塾を探したり比べる際に、どのような情報を元に選んでいますか? 中には数あるサイトで紹介されている「おすすめ塾ランキング」を活用している方も多くいらっしゃるかと思います。
たしかに塾のランキングは、インターネットで検索してみるとさまざまなものが出てきます。ただし、実際にはどのような基準で、どこがおすすめなのかを明記しているサイトは多くはありません。
そこでまずは塾の探し方や選び方としてはどのような項目をチェックすれば良いのか、見るべきポイントを押さえておきましょう。塾を選ぶ上では、「施設形態」「授業形式」「学習目的」別に選ぶことが重要です。それぞれの特徴を理解し、自分に合った塾を見つけましょう。
学習塾の選び方①施設形態別に選ぶ
塾の選び方のひとつが、施設形態別に選ぶことです。
塾の形態は大きく分けて、学習塾、予備校、家庭教師、オンライン塾の4つがあります。施設形態ごとに特徴やメリットは異なるので、自分に合った形態の塾を選択すると良いでしょう。
学習塾
学習塾(塾)とは、主に小学生〜高校生を対象にして、学校での定期テスト対策をすることを目的として勉強する施設です。生徒数は1クラス5〜20人など少人数で授業が行われるのが特徴です。
授業は双方向に行われ、生徒が先生に指名されたり、逆に生徒が質問したりなどある程度自由に発言しながら進められていくスタイルです。
学校のようなアットホームな雰囲気がある一方、学習塾の講師は地元の大学生がアルバイトで勤めているようなケースも多く、授業のわかりやすさや板書の見やすさなど、講師の質にアタりハズれがあることがあります。
おすすめの学習塾が知りたい方は「【学習塾人気ランキング】中学受験・高校受験でおすすめの有名塾や進学塾を比較!」を参考にしてください。
予備校
予備校とは、高校生や浪人生などを対象に、大学受験に特化した指導を行う施設です。予備校ごとに学習システムやカリキュラムが異なっており、志望校合格に向けてさまざまなサポートをしてくれます。
予備校では大学受験を知り尽くしたプロ講師の指導が受けられたり、より豊富な大学受験情報が得られるのが特徴です。
ただし塾のようにアットホームな双方向の授業は行われず、講師1人の授業を100人を超える生徒が受講するようなことも多く、授業中にわからないことがあってもその場で質問することはできません。授業後に、理解できなかったことを直接講師に質問しに行く必要があります。
おすすめの予備校はどこか知りたい方は「【予備校おすすめランキング】全国的に人気で有名な大手予備校を比較!」もぜひ参考にしてください。
家庭教師
家庭教師とは、生徒の自宅に訪問し、指定した教科を指定した時間だけ指導してもらえる学習形態です。自分が伸ばしたい科目や対策したい苦手科目など、自分の希望や状況に合わせて指導してもらうことが可能です。
集団指導についていけないのが心配、自分のペースで学習したいと考えるお子さんには最適です。中には自宅だと勉強に集中できないという方のために、自宅ではなく教室での指導も選択できる家庭教師会社もあります。
ただし学習塾や予備校とは違い、周りに仲間やライバルの存在ができないことから、モチベーション維持が難しい点や自分の成長を実感しにくい側面はあるでしょう。
おすすめの家庭教師が知りたい方は「【家庭教師おすすめランキング】どこがいいか口コミや料金を比較!」をご覧ください。
オンライン塾
オンライン塾は、インターネットを通じて自宅などで授業を受ける形態です。
教室に通う必要がなく、インターネット環境さえ整っていれば好きな場所で授業を受けることができるので、通学の時間や費用がかかりません。そのため、近くに教室がなくても気軽に質の高い指導を受けることが可能となります。
また、リアルタイムでやり取りをしながら学習できるので、わからないことがあればすぐに質問することができます。
ただし、対面指導のように講師が傍にいるわけではないので、学習への緊張感やモチベーションが保ちにくいという側面もあります。
おすすめのオンライン塾が知りたい方は「【オンライン学習塾・予備校を比較】アプリを使ったオンライン授業の特徴や映像授業との違い!」をぜひ参考にしてください。
学習塾の選び方②授業形式別に選ぶ
塾の選び方のポイントとして、授業形式別に選ぶことが挙げられます。
授業形式としては個別指導、少人数指導、集団指導、映像授業の4つの形式があります。それぞれの特徴を把握して、自分に適した授業形式を選ぶと良いでしょう。
個別指導
個別指導とは、1対1のマンツーマン指導で教えてもらえる指導法です。個別指導では生徒一人ひとりに合わせた学習ができ、また生徒の学力や理解度に合わせて細かなカリキュラム調整もできます。
学校の定期テスト対策がしたい、苦手科目を克服したい、志望校の対策授業をしてほしいなど、生徒の希望や目的に合わせて講師がオーダーメイドで必要な指導をしてくれるので、自分のペースで勉強したい方にはおすすめです。
ただし、学費は集団指導などと比べて割高になります。また、比較対象となる周囲の受験生のレベルがわからないので成長の実感が湧きにくいことや、ライバルという存在を作りにくいというデメリットもあります。
おすすめの個別指導塾が知りたい方は「【個別指導塾おすすめランキング】どこがいいか口コミや料金を比較!」をぜひ参考にしてください。
少人数指導
少人数指導とは、講師1人に対して生徒が2〜40人など複数人で授業を受ける指導法です。個別指導のように気軽に質問できる点と、集団指導のようにライバルができる点という双方のメリットを兼ね備えています。
わからないことは授業中に解決したいし、ライバルと共に切磋琢磨して成長したいと考えるお子さんにとって最適の指導法でしょう。
しかし個別指導ほどは生徒一人ひとりのペースで進めてくれないことや、授業を担当してくれるのは集団指導で講義をするほどのプロ講師ではないケースもあります。
集団指導
集団指導とは、講師1人に対して40〜200人など大勢の生徒が講義を受けるスタイルの大手予備校で多く採用されている指導方式です。周りの仲間やライバルと競い合って勉強できる点や、提供される進学情報が豊富な点、学費が比較的安く設定されている点などが特徴です。
またそれだけ多くの人数を相手に授業をするほどなので、指導してくれる講師はメディア出演歴があったり自分で参考書を出しているなど、指導力も指導実績も豊富にあるカリスマ講師であることがほとんどです。
ただし、個別指導や少人数指導とは違って授業中に質問など発言することはできず、一方通行な指導であるという側面もあります。
映像授業
映像授業とは、塾や予備校の専用ブースを借りて、プロ講師の映像授業を視聴できる授業形式です。ほとんどの場合個別に区切られたブースとなっているので、周りの目を気にすることなく授業に没頭できます。
また自分の理解度に合わせて授業を止めたり巻き戻して再生できるなど、自分のペースで学習したいと考える方にぴったりの授業形式です。さらに都心部から離れたところに住んでいるなど、レベルの高い講師の授業を受けることが立地的に難しいケースにも活用できます。
ただし生の授業とは異なるため、生徒によっては視聴中に眠くなってしまったりだらけてしまったり、また授業を受けて出た質問をスムーズに解決するのが難しいというデメリットもあります。
学習塾の選び方③学習目的別に選ぶ
塾の選び方としては、学習目的別に選ぶという方法も考えられます。
塾を利用する方には、学校の定期テスト対策や受験対策、検定試験対策など、それぞれの学習目的があることでしょう。そのため、自分の目的に合った塾を選ぶのもポイントとなります。
定期テスト対策
多くの学習塾や家庭教師では、学校の定期テスト対策として授業を行ってくれます。学校での学習カリキュラムを先取りして学んだり、定期テスト前には特訓として対策授業を行ってくれることもあります。
学校の定期テストはそのまま内申点に直結するため、必然的に推薦入試をはじめとする入試選考結果にも影響します。定期テスト対策をばっちりこなしてくれるかどうかを見極めるには、学校の定期テストで優秀な成績を修めている友達が通っている塾を聞いてみて参考にしてみましょう。
受験対策
受験対策・入試対策を目的に講義を行ってくれるのは、メインは予備校になります。一年を通して受験で必要な学習内容を網羅できるようなカリキュラムが組まれており、予習と復習もしっかりこなすことで実力を養成できます。
授業は志望校ごとの対策講義や苦手分野を潰すための講義など、目的別にオプションとして1科目から選択できる場合もあります。ほかにも進路相談や面接対策など、豊富な受験情報を駆使して合格に必要な対策を幅広くしてもらえます。
検定試験対策
英検や漢検などに代表される、検定試験の対策を専門に行っている塾や予備校もあります。学校では検定試験の対策は行ってくれないため、検定試験の指導を専門にしている講師に教わることで、効率的に目標とする検定級の取得を目指すことができます。
それぞれの検定級を取得すると、中学受験や高校受験で参考資料として有利に働くだけでなく、お子さんにとって1つの成功体験となります。この成功体験によって自信がつくので、他の科目の勉強にもさらに身が入るというメリットもあります。
学習塾を選ぶのにチェックすべき項目や基準
学習塾を選ぶにあたっては、どのような点をチェックすれば良いのでしょうか。
以下では、学習塾を選ぶ際にチェックしておきたい項目や基準について取り上げます。これから学習塾を検討する方は、ぜひ参考にしてください。
学費の内訳
お子さんを通塾させるには、月謝や年間学費を把握しておくことが大切です。用意できる養育費の中から無理のない範囲で予算を決め、通える塾や予備校を絞りましょう。
また学費は安ければ安いほど良いというわけではありません。学費が安いということは、それだけ講師に支払う給料が安いことが考えられます。すると実力のある講師であれば他の予備校に移ってしまい、指導力のない講師しか残らないというケースもあります。
さらに、塾で説明された学費の内訳を詳しくチェックするようにしましょう。例えば、授業料のほかに教材費や設備費はかかるのか、夏期講習などの季節講習などの費用は別途でかかるのかなど、「年間でかかる費用はいくらなのか」を把握することを念頭に入れておきましょう。
各入試の合格実績
学習塾を選ぶ際には、各入試の合格実績をチェックしておきましょう。例えば、高校受験の対策を目的とする場合は高校受験の合格実績を確認するべきです。
合格実績が十分にある学習塾であれば、確かな指導のノウハウがあると言えます。一方、合格実績があまりない学習塾や公表していない学習塾では、十分な指導が受けられない恐れがあります。
また、合格実績を見るときには合格者数だけを見るのではなく、母数も確認することが大切です。例えば1学年50人の生徒のうち10人が名門校に進学している塾よりも、1学年10人のうち5人が名門塾に進学している塾の方が、合格実績の評価は高いと見ることもできます。
多くの学習塾ではウェブサイトやパンフレットで合格実績を公表しているので、参考にしてどこに入塾するか検討するための参考としてください。
口コミ評判
学習塾を選ぶときにチェックしておきたいのが、その塾の口コミでの評判です。
インターネット上では学習塾に実際に通っていた生徒の口コミを見ることができ、学習塾の指導内容や評判を知るための参考となります。口コミでの評判が極端に悪い学習塾は、利用を避けた方が無難でしょう。
ただし注意したいのが、口コミでの評判はあくまでも個人の意見であるという点です。たまたま学習塾の指導が合わずに辞めてしまった生徒が低い評価をしていることもあります。
すべての口コミを鵜呑みにするのではなく、参考になりそうな情報だけをピックアップしましょう。
進路指導などのサポート体制
学習塾選びの際にチェックするべきなのが、進路指導などのサポート体制が充実しているのかという点です。学習塾では授業を行うほか、進路指導や学習進度の管理、学習環境の整備など、生徒が学習を進めやすいようサポートする体制が整っています。
ただし、学習塾によってどのようなサポートが受けられるかは異なるので、事前に確認しておきましょう。当然ですが、サポート体制が充実している学習塾である方が、学習方針や志望校極めの道しるべを示してくれるので、生徒は学習に専念しやすくなります。
スムーズに学習を進められるよう、自分が必要とするサポートをしてくれるような学習塾を選択することが重要です。
強みはどこにあるか
学習塾を選ぶのにチェックしておきたいのが、その学習塾の強みがどこにあるかということです。
学習塾の特色を確認して、一般入試対策に強いのか推薦入試対策に強いのか、国立大学に強いのか私立大学に強いのかなど、塾ごとの強みを把握する必要があります。そして、自分の学習目的や志望校に合った強みを持つ学習塾を選びましょう。
例として、一般入試で国立大学への合格を目指すのであれば、一般入試対策や国立大学の対策に強い学習塾を選ぶべきです。学習塾の強みと自分の学習目的がずれていると、いくら評判が良い予備校に通っても、思うように結果が残せない可能性があります。
学習塾選びで注意すべきポイント
学習塾を選ぶ際には、注意しておきたいポイントもいくつかあります。ここでは、学習塾選びで注意するべき3つのポイントについて解説します。これらのポイントも意識しながら、自分に合った学習塾を選択しましょう。
「友達が通っているから」という理由だけで決めない
学習塾の決め手の1つとして、「友達が通っているから」というのがあると思います。たしかに友達が通っていると安心ですし、その友達の成績が伸びていれば、しっかりとした指導を受けられるのではと期待が膨らむことでしょう。
しかし注意していただきたいのは、塾はあくまで講師と生徒の相性が大切だということです。友達が通っている塾の先生とお子さんの相性が必ずしも良いとは限りません。入塾前には、できるだけ慎重に塾の情報を入手することが大切です。
通塾しやすい場所や距離にあるか確認する
通塾するにあたっては、その塾や予備校の立地も重要な判断要素になってきます。家からの距離はどうか、電車で通う場合は駅から近いか、周辺環境の治安はどうかなどは、長く通う上では大事になってきます。
これらの内容に少しでも懸念点があると、通塾するのが億劫になってしまったり、安心して夜遅くまで自習室で勉強に集中することができない恐れがります。
まずは体験授業を受けてみる
塾選びで最も大切なポイントは、実際に体験授業を受けてみることです。ここまで塾の選び方や注意点について触れてきましたが、結局最後に決め手となるのは「お子さんが実際にその塾で授業を受けてみて良いと感じたかどうか」です。
授業のレベル感やわかりやすさや、周囲の生徒の雰囲気など、実際に体験してみないとわからない点も多くあります。まずは体験授業を受けてみて、その塾が自分に合っているかどうかを確認するようにしましょう。
また、おすすめの学習塾ランキングについて知りたい方は「【学習塾人気ランキング】中学受験・高校受験でおすすめの有名塾や進学塾を比較!」も参考にしてください。