塾の夏期講習だけ通うのはどう?メリットや意外なデメリットを紹介!
投稿日:2021/02/18
更新日:2023/07/30
目次
塾の夏期講習だけ通うのはどう?
夏休みシーズンになると、多くの塾が「夏期講習」を開催します。夏期講習は短期集中型のプログラムで、2週間や10日間など短い期間で決められたカリキュラムをこなしていきます。
塾の中には、普段塾に通っていない生徒でも、夏期講習だけ通えるというところが多くあります。
夏期講習だけを単独で受講することには、メリットもデメリットもあります。夏期講習の利用を考えている生徒やその保護者の方は、しっかりと夏期講習の特徴について把握しておきましょう。
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塾の夏期講習だけ通うメリット
長期休暇の勉強時間を確保できる
夏期講習は基本的に学校が夏休みの間に実施されます。そのため、夏休み期間中の勉強時間を確保するのに適しています。
学校の授業以外にほとんど勉強していないという生徒は、夏休みに入ると勉強をしなくなることが多いです。もし夏期講習に通えば、家では勉強しないという方でも毎日時間通りに勉強できます。
また夏期講習は、これから学習習慣を身につけたいと考えている方にとっても非常に効果的です。普段は部活動や他の習い事などで忙しいという生徒も、夏期講習なら通いやすいため両立ができます。
これまでの学習範囲の総復習ができる
夏期講習だけ塾に通うことには、これまでの学習内容を総復習できるというメリットがあります。理解が不十分な分野や、知識を忘れてしまっている分野をそのままにしておくと、苦手分野ができる原因となります。
夏期講習では長期休暇を有効活用し、夏休みまでに学習してきたことをまとめて復習することができます。復習をする中で定着していない分野が見つかれば、再度学習することで確実に定着させることも可能です。
これまで学んできたことがしっかり身についているか確認するために、塾の夏期講習に参加して復習することをおすすめします。
自分の苦手科目や分野をピンポイントで対策できる
期間の決められた夏期講習では、ピンポイントで押さえておくべきところを学べることが多いです。広い範囲ではなく苦手部分だけをしっかりと対策したい方にとって、夏期講習は非常に適しています。
塾や予備校では毎年多くの生徒にほぼ同じ内容を指導しているため、多くの人がつまずきやすい分野や間違えやすい問題を熟知しています。そのため自分だけで勉強するよりも、的確に学んでおくべき部分を理解できます。
塾の雰囲気を知ることができる
普段塾に通っていない生徒は、塾がどのようなところなのか、なかなか雰囲気を知る機会がありません。しかし夏期講習に行けば、実際の塾の雰囲気を知ることができます。
例えば講師の雰囲気や他の生徒の様子など、パンフレットやホームページからはわからないような部分も知ることができるでしょう。
もし雰囲気が気に入れば、夏期講習だけでなくそのまま入塾するという選択肢も選べます。実際に体験してから塾を決めたいと考えている方におすすめです。
志望校の入試情報が提供される
塾の夏期講習に参加すれば、志望校の入試情報が提供されるというメリットもあります。志望校合格のためには、入試情報を収集することも重要となります。
塾では出題傾向などの入試に関する情報を豊富に揃えており、志望校別の対策のノウハウもあります。そのため、夏期講習を受けることで、志望校の対策をする上で有益な情報が得られるようになります。
特に、志望校への合格実績が多い塾であれば、効果的な対策方法が教えてもらえる可能性が高いです。入試情報を手に入れておきたい方は、塾の夏期講習に積極的に参加するのが良いでしょう。
周囲の学力レベルや自分の立ち位置がわかる
大手の進学塾なら、学年や志望校別にクラスが分かれています。夏期講習に通えば、集団の中での自分のレベルや、周囲の学力レベルを知ることができます。
周囲に仲間や友達がいると、一人で勉強するよりもモチベーションが上がりやすいです。学校ではなかなかわからない、他者の点数や勉強に向き合う姿勢も知ることができます。
また夏期講習に通う生徒は、やる気のある方が多い傾向にあります。そのため良いライバルとなり、勉強する意欲や刺激を与えてくれます。
塾の夏期講習だけ通うデメリット
塾のカリキュラムの一部のため内容が理解できないことがある
夏期講習は決められた期間内に行うため、あくまでも塾のカリキュラムの一部という位置付けです。
基礎から全ての範囲を学ぶわけではないので、普段勉強をあまりしてこなかった人にとっては、いきなり夏期講習に参加しても学習内容が理解できないことがあるかもしれません。
特に大手の塾になればなるほど、1学期中に学んだ内容のまとめであったり先取り授業である可能性が高いです。そのため、きちんと塾のレベルや夏期講習の内容を確認した上で通うことをおすすめします。
受講形式や受講科目は決まっている
塾の夏期講習には、受講形式や受講科目が決まっているという側面があります。
夏期講習は、塾が提供している講座の中から選択して受講する形になるので、自分が受けたい内容の講座が用意されていないようなケースもあります。そのため、自分のニーズに合わせた指導をしてほしい方の場合は、利用しにくいこともあるでしょう。
塾の夏期講習に申し込む際は、前もって受講形式や受講科目について確認しておくことが大切です。夏期講習でどのような講座が提供されているかを見て、自分が必要としている講座を利用することをおすすめします。
周囲のレベルの高さに圧倒される可能性がある
先ほど述べたとおり、夏期講習は基礎を一から学ぶのではなく、ステップアップした内容であることが多いです。さらに通う生徒の多くが普段から塾に通っているため、周囲の学習レベルが非常に高いです。
無理して夏期講習に通うと、周囲のレベルに合わず自信を無くしてしまう恐れがあるため注意が必要です。
ある程度の実力があり、さらに成績を上げたいと考える方には問題ないでしょう。一方で、基礎から丁寧に学びたい方にとっては、いきなり夏期講習に参加するとついていけない可能性があります。
料金設定が比較的高い
塾の夏期講習は、料金設定が比較的高いことが多いです。これは、夏期講習の費用が講師のボーナスに反映されるケースもあるためです。
夏期講習だけを利用する場合でも、学費の負担は決して小さなものではありません。そのため、夏期講習に申し込む前に料金面も検討することが大切です。
夏期講習の費用は塾によって違いがあるので、経済的な負担を抑えたいのであれば、料金が安く設定されている塾を選んで受講するのが良いでしょう。
入塾の勧誘を受けることが多い
塾に通っていない生徒が夏期講習に申し込むと、入塾の勧誘を受けることがとても多いです。夏期講習の最終日に面談を行ったり、中には何度も自宅に電話がかかってきたりというケースもあります。
中には、「早く入塾しないと他の子との差が開きます」といった言葉でプレッシャーをかけられる場合もあります。もちろん希望して継続したい場合には良いですが、流されて望まない塾に入塾しても、生徒にとって良いことはないので注意しておきましょう。
塾の夏期講習だけ通うかどうかを決めるポイント
受講目的を明らかにする
夏休みの間の学習習慣を身につけたい、周囲との差を知りたいなど、受講目的を明らかにしておけば夏期講習を有効活用できます。
夏期講習に通う場合は、何のために受講するのかという目的をまず考えてみましょう。生徒にとって適した学習方法はひとりひとり異なるので、周囲に流される必要はありません。
目的がはっきりしていれば、夏期講習の後に勧誘を受けても冷静に判断ができるでしょう。
受講にかかる総額を計算しておく
塾の夏期講習だけ通うかを検討する際は、受講にかかる総額を計算しておきましょう。夏期講習では授業料以外にもさまざまな費用がかかることがあり、総額を計算すると意外と高くつく可能性が考えられます。
実際にいくらかかるかを考慮した上で、受講するべきかを判断してください。具体的な料金はわからない場合は、塾に問い合わせてみましょう。場合によっては夏期講習に参加するのではなく、秋から通塾するという選択肢もあります。
入塾にあたり不安な点をまとめておく
通塾する場合の料金形態など、入塾にあたって不安な点がある場合も、夏期講習のタイミングではっきり質問しておくのがおすすめです。
不安や疑問をそのままにして入塾してしまうと、後になって塾とのミスマッチが発覚することがあります。入塾してから自分に合わないと感じ、すぐに辞めてしまうと、それまでにかかった費用が無駄になってしまいます。
入塾を考えているのであれば、夏期講習の際に不安や疑問をすべて解消しておきましょう。きちんと質問して確認しておけば、安心して入塾できます。
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